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- 23/01/16 16:37:13
円安が改善しても値上げは止まらない 「2月は昨年10月級の値上げラッシュ」の指摘
1/16(月) 7:15マネーポストWEB
2022年はまさに「値上げの年」だった。帝国データバンクの食品価格改定動向調査(2022年12月)によると、1年間に値上げされた食品は2万882品目。値上げ率は年平均14%にも達した。
「買い物に行くたび、値段が上がっている気がする。電気やガスもすごく上がっているし、もう限界です」(都内在住の40代女性)
そんな嘆きの声も出ているが、「2023年は2022年以上の値上げが待っていると考えた方がいいです」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんだ。
「帝国データバンクの調査によると、4月まで食品4425品目の値上げ予定がすでに決まっています。その時点で年平均の値上げ率は17%で、特に2月は2022年10月級の値上げラッシュになる可能性があります」(丸山さん)
一時150円台まで進んだ円安も、最近はようやく一段落。その分、輸入価格が抑えられ、値下がりしてもよさそうなもの。値上げが続くのはなぜなのか。経済評論家の加谷珪一さんが解説する。
「加工した製品の店頭価格に原材料の値上げが反映されるまでには、半年ほどのタイムラグがあります。2022年春の値上げは、2021年に原油や小麦などの原材料が高騰したことが原因でした。
ウクライナでの戦争や円安による影響は2022年秋頃から反映されはじめ、10月の値上げラッシュにつながりました。
円安は一段落しましたが、それが価格に反映されるのは春頃。ただし、もともとは1ドル100円台だったので、少し戻ったからといっても仕入れ値は以前の1.3〜1.4倍になっています」
円安が少し改善されたからといって、価格が元に戻るのは期待できなさそうだ。では、何が値上がりするのか。
「小麦や食用油の原料になる大豆はほぼ輸入品です。エネルギー価格の上昇、4月からの電力価格の上限解除も重なって、2022年と同様に小麦や油を使った加工食品、冷凍食品などの値上げは避けられません」(丸山さん)
冒頭の帝国データバンクの調査でも、4425品目のうち加工食品が2128品目を占め、冷凍食品類や小麦製品、水産缶詰の値上げも目立つ。消費者の悩みはしばらく尽きそうにない。
※女性セブン2023年1月19・26日号
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