急上昇
コスタリカ・コロン
政府の地震調査委員会によれば、南海トラフ沿いでM8~9級の地震が発生する確率は、'22年時点で「40年以内に90%程度」と試算。津波などによる想定死者数は32万人以上、被害額は最大220兆3000億円にも達するとしている。
だが、この見通しは甘いという見方もある。
「南海トラフ地震は、早いところでは、津波の発生から到達まで2~3分と予測されるなど、東日本大震災とは比になりません。土木学会の試算では被災後20年間の損失額は1410兆円になるとしています」(前出・鎌田氏)
これだけでも恐ろしい数字だが、あくまで南海トラフ地震に限った話にすぎない。九州北部とは異なる場所で発生している「異臭」に目を向けると、さらに恐ろしい予測が浮かび上がる。
異臭騒ぎ
「午前8時頃でしょうか。玄関を開けると、マスク越しでも分かるくらい、腐った卵のような強烈な臭いを感じました。最初はガス漏れかと不安になりましたが、元栓はちゃんと締まっているんです。異変を感じて集まった住民からは『地殻変動など災害の前触れではないか』という不安の声が多く聞かれました」
こう明かすのは、福岡県福岡市南区の住民だ。'22年12月21日、同市を中心に近隣自治体や隣の佐賀県で「硫黄のような臭いがする」との通報が相次いだ。事実、福岡市中央区春吉の観測地点では、一時、通常値の20倍を超える濃度の二酸化硫黄が観測された。
「今回の現象が火山に関連したものだとすれば、福岡や佐賀から距離的に一番近い活火山である阿蘇山に由来する可能性はあります。しかし環境省が公開している二酸化硫黄の濃度分布図を見る限り、阿蘇山周辺の熊本県では高くなっていません。原因は別にあると考えるべきです」
'20年6月に発生した神奈川県横浜市、横須賀市周辺の異臭騒動は記憶に新しい人も多いはずだが、実は現在も異臭は続いている。横浜市ウェブサイトの「令和2年10月以降、市内で発生している異臭について」と題したページには、'22年11月7日、わずか1時間の間に15件の通報があったと記されている。
「地震は地下で起こる活断層やプレートのずれによって発生する現象です。この『ずれ』によってマグマだまりに含まれていた二酸化硫黄が出ることもある。一般的に地震はマグマだまりを活性化させるので地震との関連性も考えられます」(京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏)
では、九州北部の異臭はどんな大地震と結びつくのか。可能性が高いのは、海溝型地震である南海トラフ地震だ。
「南海トラフ」とは、静岡県の駿河湾から宮崎県の日向灘沖までのフィリピン海プレートおよびユーラシアプレートが接する、約700kmの境界を指す。境界からやや離れた九州北部は無関係のように思えるが、実はそうではない。福岡県内にも「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定された自治体はあり、「射程圏内」なのだ。南海トラフ地震の予兆が同地域に現れたと考えてもおかしくはない。
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