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どう生きればいいのか、わからない…18歳から生活保護を受ける27歳男性に「やる気」が見られないワケ
■小5で児童養護施設、18歳で生活保護に行き着いた男性
事例C どう生きればいいのか、わからない
高山祐介さん(27歳)は、18歳という年齢で生活保護を受けることになった。彼は、母親からの虐待がきっかけで小学5年生のときに児童養護施設へ入所した。彼の入所後、母親が会いにきたことは一度もなかった。
もともと人間関係が苦手だった彼は、それから不登校になった。小学校、中学校へ登校することは、ほとんどできなかった。周囲からの説得もあって高校へは入学した。しかし、その高校へも通うことはできなかった。
施設を退所したあとの生活を見据えて、働いて生計を立てていく試みをいくつかしたが、奏功せず時間だけが過ぎた。
現在は、施設に入所していられるのは原則18歳までで、必要に応じて最長で22歳になる年度末まで措置延長できる場合がある(「社会的養護自立支援事業等の実施について」厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、2017年3月31日付の通知による)。だが、これでは十分な支援だとは言えず、2022年6月8日に改正された児童福祉法では(令和6年4月に施行予定)、本人の自立度を考慮して退所の時期を検討するなど、年齢制限の緩和などが盛り込まれた。
しかし彼が入所していた当時は、18歳になると退所しなければならない原則があった。
退所の期限は近づいた。施設側の提案はこうだった。
「生活保護の力を借りて、生きていきなさい」
こうして、彼は児童養護施設の職員に伴われて生活保護の申請に訪れた。
その申請の際に彼はこう言ったという。
「どう生きればいいのか、わからない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/198ceb0ef6e59463789a190c6ea2f2144b78cadd?page=3
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