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ピーチ機マスク拒否男に有罪判決 「マスク着用に応じないこと誇りに思っている」 (2ページ)
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- UAEディルハム
- 22/12/21 08:29:10
「マスク着用に応じないことを誇りに思っている」ピーチ機運行妨害事件、14日判決 法廷で被告人が語ったこと
2022年12月13日 22時01分
「マスク(を着用すること)は法的義務でなく推奨である。私は無罪です」。マスク着用をめぐるトラブルでピーチ・アビエーション機の運行を妨害したとして、傷害や威力業務妨害などの罪で起訴された元大学職員の男性は法廷でそう主張を繰り返した。注目の裁判の判決が12月14日、大阪地裁で予定されている。
被告人は自身のTwitterやYouTube、またメディアでも「マスパセ」「マスク拒否男」として自身の考えを主張し、注目を集めていた。裁判では事件後、自身や被告人の妻に対して嫌がらせがあったことも明かされた。判決を前に、事件や被告人の法廷での様子を振り返りたい。(裁判ライター:普通)
●法廷でもノーマスクを貫く被告人の様子
起訴されている罪名は、航空法違反、傷害、公務執行妨害、器物損壊、威力業務妨害と5つに渡っており、被告人はいずれも否認し無罪を主張している。この記事では、最も関心が高いであろう「ピーチ事件」と呼ばれる事件を中心にお伝えする。
事件が起きたのは2020年9月。釧路空港から関西空港に向かうピーチ機内で、マスクの着用を拒否してトラブルとなり、客室乗務員の腕を掴んでねじる行為をはじめ、安全阻害行為等を繰り返し、緊急着陸を余儀なくしたというものである。2021年1月に威力業務妨害などで逮捕されていた。初公判から結審まで実に11回の審理を要した。
初公判が行われた5月17日は、傍聴券の配布となった。多数の傍聴希望者が殺到することも想定されたが、倍率は2倍にも満たなかった。
法廷での被告人は、ノーマスクを貫いた。その他、体調に不安ありということで、本来禁止されている証言台などで水を飲む行為も、申請を行い認められていた。法廷でも自分のやり方は曲げない。そんな意志の強さを感じることは法廷でも度々あった。
当たり前のことだが、ノーマスクだと表情がよく見える。椅子の背もたれに大きくもたれかかり、ニヤニヤとした表情を浮かべていたのが印象深い。
しかし、これらの態度は検察官からの被告人質問で、「証人尋問を見ていたときに睨みつけていましたね」、「笑みを浮かべていましたね」などと指摘を受けることになった。
ピーチ社からは、客室乗務員2名、オペレーションセンターの管理者、統括本部長の4名が証人として出廷した。
傷害被害を受けたとされる乗務員は、事件で精神的苦痛を受けたことから、約1年フライトが出来なくなったことも明かされた。普通に生活しているだけで、すれ違う人に何か嫌なことをされるのではと怯える日々を過ごしたという。
会社側は「マスク不着用自体を問題視したのではない」と強調した。問題はマスクではなく「飛行後、マスク着用でトラブルになった近くの客への謝罪要求などを大声で多数回行い、安全運航のための業務を阻害された」などと、被告人の行動に問題があったと繰り返し述べた。
対して弁護側は「被告人は質問を行っていただけで、長時間業務を妨害するようなことは行っていない」「離陸前から揉めていたことと、機長がコロンビア人で英語の細かいニュアンスが伝わりにくかったことから、緊急着陸の判断は正しくなされたとは言い難い」などと主張。
続く