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- 22/12/14 14:38:22
「ピーチ・アビエーション」の機内でマスク着用を拒否して客室乗務員らとトラブルになり、
運航を妨げたとして、威力業務妨害や傷害などの
罪に問われた元大学職員の奥野淳也被告(36)に ついて、大阪地裁は14日、懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。
検察側は10月26日の公判で、
「我欲を押し通そうとして乱暴狼藉をはたらいた
極めて悪質な事案。
ピーチ・アビエーション事件では模倣犯が既に出ていて、判決次第では今後も模倣犯が出てくることが危惧される。
自発的な改善更生は期待できない。
刑務所で徹底した更生が必要で、
執行猶予は法秩序に有害でしかない」と
懲役4年を求刑していた。
機内でマスク着用を拒否した奥野被告は、
近くの乗客から
「気持ち悪い。こんなんと一緒に乗られへん。
あっち行け」と言われ、激高。
CAからマスクの着用か席の移動を求められたが、
従わず、CAが機長名で〈安全阻害行為〉の命令書を渡そうとすると、
「やれるならやってみろ」と挑発。
CAの腕をひねってケガをさせた。
仕方なくピーチは新潟空港に臨時着陸している。
翌年4月、千葉県館山市の飲食店を訪れた際には、「マスクをして下さい」と言ってマスクを手渡した女性店員に対し、
「オレはマスクをしねえ」とその場に投げ捨てた。さらに「早く天丼を出せ、出せ、出せ」と
怒鳴りながら、顔を10センチほどまで近づけ、
女性に詰め寄った。
女性は恐怖のあまり、後ずさりして転倒。
経営者が「出ていって下さい」と言うと、
「客に対して何言うとんや、ボケ」と悪態をつき、仲裁に入った男性と揉み合いになり、
店の壁に穴を開けた。
証人尋問では、ケガを負わされたCAが
「被告はマスクを着用できない理由を明確にせず、顔を30センチまで近づけてきた。
大声を出したので、飛沫が飛んでいるのが見えた。今でも男性に対して怖い思いがある」と、訴えた。
一方、飲食店勤務の女性も
「口からたくさんつばが飛んできた。怖かった。
仕事が嫌になった」と涙を浮かべた。
女性店員は事件後から精神的に不安になり、
常に怯えるようになったという。
奥野被告は裁判長からマスクの代わりに
フェースシールドの着用を求められても拒否。
法廷にはピーチの事件後、奥野被告と結婚したと
いう妻も出廷し、奥野被告は時折、
笑みを浮かべる場面もあった。
奥野被告は自身のSNSで
〈ピーチの飛行機でマスク着用に応じなかったことを、大変誇りに思っています。
何一つ恥じ入る点はありません〉と主張している。
「『マスクをすることは絶対ありません』と言いながら、ホテルの防犯カメラなどには奥野がマスクを着用している姿が複数回、捉えられています。
飲食店に対しては壁を壊したことを認め、
示談を持ち掛けていた。
マスクをしないのは、ぜんそくなど健康上の理由としながら、証明する診断書も提出していません。
裁判では、保釈にあたってマスク着用の誓約書を
提出したことも明らかになった。
自分にとって都合の悪い質問には答えなかったり、はぐらかしていた」(司法記者)
騒動に巻き込まれた人の傷が大きいのは確かだ。
日刊ゲンダイDigital
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