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https://www.khb-tv.co.jp/news/14773993
最高裁「懲役11年判決を破棄」講談社元社員の妻殺害事件で新展開
11/21 (月) 19:01
都内の自宅で妻(当時38)を絞殺したとして殺人罪に問われた講談社元社員の上告審判決。最高裁は1審、2審の懲役11年の判決を破棄し、審理を高裁に差し戻しました。
21日午後、会見を開いた支援者は改めて公正な裁判を訴えました。
朴鐘顕(パク・チョンヒョン)くんを支援する会・佐野大輔共同代表:「今度こそ公正な判断、判決が出ることを期待しています」
講談社の元編集次長が妻を殺害したとして殺人罪に問われた裁判。
最高裁が21日に下した判決は、1審に続き懲役11年とした2審判決を破棄。審理を東京高裁に差し戻しました。
裁判長:「判決を破棄しなければ著しく正義に反する」
差し戻しの理由は何なのでしょうか。果たして有罪は覆るのでしょうか。
朴鐘顕くんを支援する会・佐野大輔共同代表:「高裁の有罪判決が破棄されて、それから東京高裁に差し戻される判断になりました」
6年前に妻を殺害したとして殺人罪に問われている朴鐘顕被告(47)。
「GTO」や「七つの大罪」など人気漫画を担当してきた講談社の元編集次長です。
1審、2審とも朴被告が妻の首を圧迫し窒息死させたとして、懲役11年の有罪判決を下しています。
一方、弁護側が一貫して主張しているのは妻の自殺です。
朴鐘顕被告:「妻は育児に悩んでいて自殺した」
弁護側によると、妻・佳菜子さんは「産後うつ」を患っていました。
そして当日、包丁を手に「子どもを道連れに死ぬ」などと言い出したことから、1階寝室でもみ合いになりました。その後、朴被告は子どもを抱いて2階の子ども部屋に避難。しばらくして外に出ると、佳菜子さんが階段の手すりに巻き付けたジャケットを使い、自殺していたと言います。
最高裁は21日、2審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻しました。
裁判長:「審理を十分に尽くさなかった結果、重大な事実誤認をしたと疑うに足りる顕著な事由がある」
ポイントは妻・佳菜子さんの額にできた傷です。
2審判決では、自殺であれば傷を負った時点では意識があり、顔に血が流れ手などでぬぐった跡があるはずだが、それがない。傷を負った時には首を絞められ、意識を失っていたとしています。
ただ最高裁は、そもそも顔に血が流れたかどうかが、裁判のなかで争われておらず、出血量や出血の仕方も明らかになっていないと指摘。有罪とする根拠について審理が尽くされていないとしたのです。
山本衛弁護士:「差し戻しをするのではなく、原判決を破棄したうえで無罪の自判をしてほしいと述べたが、そこには至らなかったのが残念」
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https://news.ntv.co.jp/category/society/24cf4bf8af3044aeba496fc9d7169c05
この裁判で争点となっているのが、佳菜子さんは自殺か他殺か。
自殺を主張する弁護側によると、事件当日、朴被告が帰宅した後に包丁を持った佳菜子さんともみ合いになりました。寝室にあったマットレスに佳菜子さんを押さえつけた後、朴被告は子ども部屋に閉じこもりました。
しばらくして部屋から出ると、佳菜子さんは階段の手すりに巻き付けられたジャケットに首を通し、自殺を図っていたと主張しています。
■最高裁、「血痕」と自殺の関係に言及
一方、他殺を主張する検察側は、朴被告が突発的に殺意を抱き、寝室のマットレスで佳菜子さんの首を圧迫して窒息させた上で、階段から落下させるなどして事故を装い、その際に額に傷を負わせたとしていました。
ポイントとなったのは、この「額の傷」です。2審は、この傷によって血が流れたりぬぐったりした痕跡が顔にないことから、傷を負った後に自ら首をつったという弁護側の主張は不自然だとしていました。
21日の最高裁では、佳菜子さんの顔に血の跡があったかどうかと、自殺との関係について「2審で審理が尽くされたとは言いがたい」などと指摘。裁判長は「審理を十分に尽くさなかった結果、重大な事実誤認をしたと疑うに足りる顕著な事由がある」と述べました。(以下略)
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