- なんでも
- アスペン(自信と勇気)
- 22/10/14 13:59:30
「上半身裸で体操させられる」
「応援団から厳しい指導を受ける」
福岡県内の高校の運動会を巡り、現役高校生から「伝統の種目や演目が時代遅れに感じる。
嫌な生徒も多いので、やめてほしい」との投稿が、西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。
学校を取材すると、生徒間でも意見が割れていた。見直しか、それとも伝統重視か-。
福岡県北部にある公立高校の運動会では、
男子全員が上半身裸になって体操する種目がある。 投稿者によると、学校独自の集団体操のようなもので、「いち、に、さん、しっ」と声を上げながら
2~3分、全員が同じ動きを一斉にする。
「女子も見ていて恥ずかしい。
友達の中には、ガリガリの細い体形や色白の体を
気にしている人もいて、嫌な思いをしている」
投稿者はこう代弁する。
学校側の見解を尋ねると、
校長は「上半身裸になるかどうかは、実行委員の
生徒と先生が最終的に毎年決めている。
強制はしていない」と説明。
過去、着衣したまま体操をした年もあったとしている。
実行委員の3年生は「力強さを表現したく、
先輩たちを参考に上半身裸に決まった。
良い伝統は引き継ぎ、大事にしたいと思った」と話した。
来年からは生徒総会で議論することも検討しているという。
■ ■ 福岡市内の公立高校の運動会では、
厳しい応援指導が伝統になっている。
投稿者によると、運動会の最後には、全校生徒が 体を後ろに反らしながら大声で応援歌を歌ったり、手拍子を打ったりする演目がある。
この演目のため、入学するとすぐ各クラスから
2人が応援団のような組織に加入させられる。
8月下旬から毎日、この組織が指導役となり、
炎天下の運動場で、クラス全員での応援歌の練習が行われる。
メンバーの生徒は先生からも一目置かれる存在だが、生徒に対しては
「もっと声を出せるやろうが」
「休憩中だからといって、しゃべんな」など厳しい口調で指導。
9月の運動会本番では、応援歌の演目などで、
力尽きて倒れた人もいたという。
■ ■ 同校でも男子生徒が上半身裸で体操する種目がある。
福岡県が受け付ける「県民の声」で4月、
同校の関係者とみられる人から
「体操は長年の伝統で、大切なものというのは理解できるが、本当に嫌な人もいる」との投稿が寄せられた。
県教育委員会はこれを重く見て、
学校側に生徒の意見を聞くよう促した。
だが、校内調査で不満の声は出ず、
県教委は「直接言いにくい生徒もいるはずだ。
相談しやすい環境をつくるように」と指導。
学校側は取材に「生徒の意思を尊重し、
先生がバックアップしている。
さまざまな意見があることは承知している」と
回答した。
- 0 いいね