村上春樹のノルウェイの森を読んだ方に へのコメント（No.8）

まあ、社会学的にそういうアプローチはナシとは言わないけど、あれはメタファーだよ。

あの小説のテーマは喪失感だし、そもそも手にできていないというか、手に入れるべきじゃなかったというか、最初から失われているものへの喪失感というか。そのメタファーとして、男性である僕が立ち入れない領域がたまたまそれだっただけ。

もちろん当時レズビアンとかを作品の一部にでも取り入れていたものは珍しかったし、詳細な描写が話題にはなったけど。実際のレズビアン実態とはかけ離れていますと言われてもなあ。そりゃ、想像なんだからかけ離れるだろ。

シャーロック・ホームズだって、崖から突き落とされて死んだことにしたのに、ファンの熱烈コールで続編描く羽目になって、こじつけた理由が、日本の柔術の覚えがあったから、ってなってたじゃん。アレと同じくらい実態知らないから(そして読者も知らないから)こそ書けるんでしょ。
柔道家、崖から突き落としたらフツーにちゃんと死ぬから！でもそこはスルーすべきでしょ。

毎年ノーベル文学賞って騒がれてるけど、カーネルサンダースのポン引き作品に出してる時点で、絶対ない。他のノーベル文学賞受賞者にこういうB級というか、商業キャラ出してる人、いない。ショーン・コネリーの頭髪を話題にしたりもしてない。そして本人は敢えてやってる。欲しかったらあの描写はナシって、素人でもわかる。