葡萄(元気)
「教育には保育園より幼稚園」と誤解する人の盲点
──幼児期の「教育の質」は「遊びの質」に左右される
普光院 亜紀 : 「保育園を考える親の会」アドバイザー
東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/463959
■目次■
・3歳からは幼稚園に転園すべき?
・私立の保育園と幼稚園では「習い事的な保育」の実施率に違いが少ない
・幼児期の「教育の質」は「遊びの質」
・自由時間が少ないのは逆効果
・転園を検討した方がいいケース
・転園する際のチェックリスト
親が働く家庭は保育園、専業主婦(夫)家庭は幼稚園という選択が一般的ですが、このところ預かり保育を充実させる幼稚園がふえてきて、親が働く家庭も幼稚園を利用できる場合も増えています。保育園、幼稚園の選択、どう考えたらいいのでしょう。
■3歳からは幼稚園に転園すべき?
保育園に通ってきた家庭が「3歳から幼稚園にしたほうがいいのかな」と迷う話を聞きます。保育園は「預かってくれるところ」で「教育」はやっていないという誤解もあり、不安になってしまうようです。そもそも幼児期の教育をどう考えるかという本質的な問題がありますが、まず、基本的なことを説明しておきます。
認可保育園は、厚生労働省が所管する「児童福祉施設」で、幼稚園は文部科学省が所管する「学校」です。この制度上の定義の違いが、「幼稚園では教育してくれるが、保育園は教育の場ではない」というイメージを与えているのではないでしょうか。
これは昔からある誤解で、定められている教育内容は同じです。詳しく説明すると、国は保育内容の基準を、保育園に関しては「保育所保育指針で、幼稚園に関しては「幼稚園教育要領」で定めています。どちらも教育に関しては「ねらい及び内容」が健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域にわたって示されており、共通の内容になっています(ただし幼稚園教育要領は3歳以上児に関する内容のみで、保育所保育指針は0歳児と1・2歳児についてもそれぞれ示されている)。
つまり、制度としては、どちらも同水準の教育を行うことになっているということです。そうしなければ、義務教育の小学校への接続に支障が出るからです。
ちなみに、内閣府管轄の幼保連携型認定こども園も、教育については同じ内容の基準が定められています。この基準をベースに実際にどんな教育を行うかは、保育園も幼稚園も園ごとにかなり違っています。教育の考え方や手法という点では、保育園だから幼稚園だからというよりも園による差のほうが大きいかもしれません。
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No.6 主 葡萄(元気)
22/09/26 16:41:15
■転園したほうがよいケースも
なお、転園先が保育園か幼稚園かに限らず、転園を検討したほうがよい場合もあります。たとえば、次のような場合です。
①園庭がないのにお散歩も少ない
幼稚園の基準では園庭は必須ですが、認可保育園の基準では公園で代替してもよく、園庭のない園がふえています。園庭がないのにお散歩も少ない園は、この時期の体の発達に必要な運動量を確保できていない可能性があります。体操教室などがあっても、戸外遊びは十分に確保する必要があります。
②幼児が少ない
低年齢児中心の認可外園などでは、3歳以上児が少ない場合があります。数人いれば仲間遊びができますが、1人とか2人になると、小さい子どもたちの中でぽつねんとしてしまう時間があるかもしれません。
③保育者がきつい・子どもが怯えている
子どもへの当たりがきつい、怒鳴る、侮辱する、閉じ込める、体を乱暴に扱う、といった保育者の行為は問題です。こういった不適切保育は子どもの心に悪影響を与える場合があります。
■「保育園から幼稚園」に転園する際のチェックリスト
転園先として幼稚園を選ぶ場合、念のために次のことをチェックしておいたほうがよいでしょう。
①預かり保育:保育時間、保育日(長期休暇中も含め)、保育の内容(部屋の中でビデオを見せているだけという園もあった)、お昼寝の有無(年少で長時間保育の場合、お昼寝がないと困ることも)などは確認しておきましょう。
②給食:保育園は必ず調理室があって園内調理の食事が出ますが、幼稚園はない場合も多いでしょう。外部の業者から食事を搬入している場合は、どんな食事内容なのか、お弁当の日はあるのか、どのくらいあるのか、などが気になります。
③行事等:保育園では行事を土日に設定する場合が多いのですが、幼稚園は平日の日中に行事やPTA活動などを行うところも少なくないようです。仕事を休みにくい人は、行事日程にも注意しましょう。
④働く親への理解:上記のことに関係しますが、親が働いている家庭の事情を理解し、応援してくれているかどうかは見ておく必要があります。預かり保育を実施していても、母親が働くことに賛成ではない園もあって、いろんな場面で対立してしまうこともあります。
保育園も幼稚園もさまざまです。保育園にしても幼稚園にしても、園生活をしっかり見て選ぶことをお勧めします。
東洋経済オンライン
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