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- 22/08/25 16:13:01
2022年8月18日(木) 19:20
TBS NEWS DIG
■過去10年におよそ10件の死亡事故
多発する夏の水難事故。愛知県豊田市の矢作川(やはぎがわ)で過去、水難事故が相次いだポイントがあります。そこで起きているのは「おいで おいで現象」だと専門家は話します。川に潜む危険について取材しました。
豊田市池島町の矢作川。今年5月には19歳の男性が川に流され死亡しました。また、3年前にもこの付近で小学生の女の子2人が死亡しています。
(記者)
「付近には危険を知らせる看板が、数多く設置されています」
河川敷ではかつて無料でキャンプやバーベキューを楽しめましたが、あまりに水難事故が起きたことから、おととし3月から閉鎖されています。
豊田市消防によりますと、このあたりでは過去10年ほどの間におよそ10件の死亡事故が起きているということです。
そこで、かつて事故調査にもあたった水難学会の斎藤秀俊会長に聞きました。
(水難学会 斎藤秀俊会長)
「矢作川の池島公園の辺りは、人が(川の)深いところに導かれる原因があった。川がおいで、おいでするんですよ。(その周辺は)川には珍しい砂浜。海のような砂浜があってすごくアクセスしやすい」
その砂浜の先に危険が潜んでいるのです。
■“アリ地獄”でパニックに
これまで救助活動にあたった豊田市消防の訓練時の映像です。
広い砂浜があり穏やかな流れの浅瀬が見てとれますが、その先に危険が。
(水難学会 斎藤秀俊会長)
「砂で急に深くなるのはすごく厄介で、深いと思って戻ろうと思っても、もう戻れない。砂が崩れてアリ地獄のようなもの」
ひざの高さほどの水位の浅瀬の先に突然深みが現れます。驚いて引き返そうにも足元は砂地で踏ん張りがききません。そして、パニックに陥るというのです。
同じような特徴を持つ川での実験映像です。浅瀬から進んでいく女性。すると、急に体が沈みました。わかっていても身の危険を感じてしまうような状況です。
さらにもうひとつの危険が…。
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撫子(内気)