- なんでも
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20代の頃、高学歴高収入のカレシが欲しかった。あの性格と◯姿では相手にしてくれない。学部時代はトン女と交流のある東大生との合コンもよく行った。しかし、うまくいくのは可愛い子やコミュニケーション力のある子ばかり。自分は指をくわえて見ているだけ。
就活に失敗して実家診療所で拾って貰う。ド田舎には思ったような高学歴高収入の男性は殆どいない。良いなと思った人には相手にされず、人一倍強い性欲を持て余していた。
相手にしてくれるのは40代以上のおっさんばかり。付き合ってくれる男性はいないので、欲しいブランド物は買って貰えないが、おっさんなら、そこそこの食事は奢ってくれる。
ものは考えようで、バッグやアクセサリーは貰えないけど、タダメシ食えて性欲も満たせるならそれでも良いや、と考えを切り替える。
おっさんからは遊ばれているのに、それに気づかず自分が遊んでいるつもりで、不特定多数のおっさんと遊びまくる。そして、品性の欠片さえなくしてしまった
昔っから憧れていた高学歴高収入のカレシ。そんなカレシと結婚したい。ブランド物をプレゼントしてくれ、お茶や乗馬、ピアノに興じたい。茶道は自慢の祖母から譲り受けた総絞りの小紋で行きたい。
そんな願望を満たしてくれ、しかも、言いなりになりそうな気弱な愉一に出会う。
愉一に狙いを定め、ハニトラ開始。努力の末、(殺人犯を)ゲット。それに気づかず、震災後に押しかけ女房をして結婚。1年もしないうちに愉一には「この結婚は失敗だった」とツイートされる。
前々からの願望であった出馬、当選を果たし、これまで以上に、世界は自分中心に回っていると思い込む。そのかたわらで、愉一は◯度目の殺人を犯していたのだった。- 19
22/12/16 12:15:37