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- 22/05/20 09:59:34
家畜にとってストレスの少ない飼育環境を整える「アニマルウェルフェア」について、卵を生産する養鶏場では「止まり木」の設置が「将来的に実施が推奨される」などとした飼育方法の指針の素案を農林水産省が示しました。
「アニマルウェルフェア」は家畜にとってストレスや苦痛の少ない環境での飼育を目指す考え方で、ヨーロッパなどではこれに沿った飼育方法で生み出される商品に消費者の関心が高まっています。
農林水産省は、家畜の種類ごとに飼育方法を示す指針の作成を進めていて、19日開かれた生産者や消費者団体などの関係者が話し合う会合で素案を示しました。
この中では、乳牛や肉牛についてつながれていない状態で運動を十分できるようにすることは「実施が推奨される事項」とした一方、卵を生産するニワトリは習性に配慮して「止まり木」を設けることなどを「将来的な実施が推奨される事項」だとしています。
「止まり木」などについては、設置を求めるEU=ヨーロッパ連合などと、多様な飼育方法を認める日本やアメリカなどとの間で意見の隔たりがあり、国際機関のOIE=国際獣疫事務局でも基準が決まっていません。
会合では、参加者から「改修に追加投資が必要になる」とか「アニマルウェルフェアの科学的検証が必要だ」といった意見が出されたということで、農林水産省は幅広く意見を聞いて国としての考え方をまとめるとしています。
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