上海、死者の95%がコロナワクチン未接種 「高齢者への接種急務」

匿名

土佐犬

22/05/16 20:41:15

上海、死者の95%がコロナワクチン未接種 「高齢者への接種急務」

毎日新聞
2022/5/14 21:14
(最終更新 5/16 19:51)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けてロックダウン(都市封鎖)が長期化する中国・上海市で、4月以降のコロナによる死者約500人のうち約95%がコロナワクチンの接種を受けていなかった。英医学誌「ランセット」が5月上旬、中国の研究機関の学者らが執筆した論文を掲載した。今後の中国政府による新型コロナ対策に影響を与える可能性がありそうだ。

 論文によると、4月から5月4日まで上海で新型コロナ感染に伴い死亡した人は503人。ワクチンを1回でも受けていたのは、このうち25人(4・97%)だけだった。上海の人口約2500万人のうち約9割がワクチン接種済みだが、高齢者の接種率は極端に低く、60歳以上の接種率は62%という。論文は「もし都市封鎖などの厳しい措置がなければ、ワクチン未接種の高齢者の間で重症化は増え、死亡率はもっと上がっていただろう」と指摘した。

 中国政府の統計によると、5月上旬時点で、2回以上のワクチン接種率は中国全体で88・7%。だが60歳以上は81・6%、80~89歳では58・8%に下がる。高齢者のワクチン接種率が低い理由について、中国メディアは「高齢者ほど持病が多く、ワクチンの副反応への恐怖感が強い」などと報じている。

 習近平指導部は都市封鎖などを柱にした「ゼロコロナ」政策を続けている。ランセット掲載の論文は、都市封鎖などの厳格な措置が「ワクチン接種を拡大するための時間を稼いだ」と指摘。高齢者へのワクチン接種を急ぐ必要性を強調している。

 ただ、感染力の強いオミクロン株の拡大で上海など中国各地の都市封鎖は長期化し、経済や市民生活への影響も大きくなっている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は10日の記者会見で、中国のゼロコロナ政策について「持続可能とは思えない」と方針転換を促した。習指導部はゼロコロナ政策の継続方針を明確にしているが、今後、高齢者のワクチン接種率の向上に政策の重点を置くべきだとの声が徐々に広がる可能性がある。

 一方、上海の研究者が中心となって米医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表した論文は、中国のワクチン接種策がオミクロン株の感染拡大を防ぐには不十分だと指摘。今後、155万人が死亡する可能性があると警鐘を鳴らした。そのうえで、ワクチンへのアクセス拡大、抗ウイルス薬による治療、行動制限などの感染抑制策を組み合わせることで医療崩壊を避けることができると強調している。【北京・米村耕一】

写真
ロックダウン(都市封鎖)が行われる中、居住区の入り口が封鎖された=上海で2022年5月5日、ロイター

https://mainichi.jp/articles/20220514/k00/00m/030/230000c.amp

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