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愛知県の認可外保育施設で昨年6月、当時1歳5か月の外国籍の男児がパンをのどに詰まらせたことが原因とみられる事故で死亡していたことが、県などへの取材で分かった。施設は県への設置の届け出を怠っており、事故直後に、設置と同時に廃止を届け出て閉所した。
県の検証委員会の報告書などによると、事故は昨年6月23日に発生。男児は、他の園児から渡されたパンのかけらを口に入れたとみられ、異変に気づいた園長が自家用車で搬送したが、病院で死亡した。事故の原因は特定されていないが、検証委は施設内の状況などから「パンの誤嚥(ごえん)による窒息の可能性が高い」と結論づけた。
国の認可外保育施設の指導監督基準では、6人以上を保育する際には複数の保育従事者を配置することを求めているが、事故時は保育士などの資格がない園長1人で幼児7人を見ていたという。報告書は「複数で見ていれば事故を防げた可能性は高かったのではないか」などとして、再発防止のため、県や市町村が複数保育の必要性を周知徹底することなどを提言している。
県子育て支援課は「施設の対応に問題と思われる点もあったが、廃止されたので処分などは行っていない」としている。
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