• No.78 トイプードル

    22/03/05 12:51:55

    【モスクワ=小野田雄一】ウクライナのゼレンスキー大統領は4日夜(日本時間5日未明)、北大西洋条約機構(NATO)が同国上空の「飛行禁止区域」設定を拒否したことに対し、失望感を示した。ウクライナメディアが伝えた。ウクライナ各都市はロシアの空爆で損害を被り、物資の欠乏も報告されるなど、戦況は日増しに厳しさを増している。

    ゼレンスキー氏は4日夜のビデオ声明で、NATO諸国による防衛装備の供与に謝意を示した一方、「飛行禁止区域の設定拒否により、NATOはさらなる空爆に青信号を与えた」と批判。「あなたたちの弱さのせいで、人々が死んでいく」と述べた。

    ロシア軍は現在、ウクライナの各都市にミサイル攻撃や砲撃を加える一方、首都キエフの北方25〜30キロ地点で兵站を整備、キエフ包囲に向けた態勢を整えている。ウクライナは南部ヘルソンが陥落し、第2の都市で東部の要衝ハリコフや、アゾフ海に面した港湾都市マリウポリが包囲されるなど、厳しい状況に置かれている。

    ロシアはマリウポリを陥落させ、「独立」を承認した東部の親露派2地域と2014年に併合した南部クリミア半島を陸路で結ぶ思惑があるとみられている。

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