• No.78 ターキッシュアンゴラ

    22/02/23 10:36:26

    今からおよそ800年前のローマ皇帝フリードリヒ2世も、いくつかの人体実験を行ったことで知られています。

    ある時、フリードリヒ2世はこんなことを疑問に思いました。

    “言葉を一切教わらなかった赤ちゃんは、どんな言葉を話すようになるのか?”

    フリードリヒ2世はこの実験のため、部下に50人の生まれたばかりの赤ちゃんを集めさせ、部屋に隔離しました。

    そして乳母たちには、下記の条件で実験を行うように指示しました。



    ⚫︎赤ちゃんの目を見てはいけない
    ⚫︎赤ちゃんに笑いかけてはいけない
    ⚫︎赤ちゃんに話しかけてはいけない
    ⚫︎赤ちゃんにミルクを与える
    ⚫︎赤ちゃんをお風呂に入れる
    ⚫︎赤ちゃんの排泄の処理をする

    つまり衣食住、生きるための世話はきちんとするけれど、スキンシップは一切取ってはいけないというものでした。

    フリードリヒ2世は、人間は生まれた時から何かしらの「言葉」を持っていると信じていて、その言葉を確かめたかったのです。

    皆さんは、この50人の赤ちゃんたちが成長してどんな言葉を話すようになったと思いますか?

    「あーあー・うーうー」などの赤ちゃん言葉でしょうか。

    それとも動物の鳴き声のようなものでしょうか。

    しかし実験の結果は、とても恐ろしいものでした。

    なんと、50人の子どもたち全員が、1歳の誕生日を迎えることなく死んでしまったのです。

    この実験から分かったことは、言葉うんぬんの前に、赤ちゃんには、物質的な栄養だけではなく、スキンシップという名の精神的な栄養も欠かせないということでした。

    その後、アメリカの心理学者ルネ・スピッツ(1887-1974)も、戦争で孤児になった乳児55人に対し、スキンシップを一切行わない実験をしました。

    結果はフリードリヒ2世の実験結果と同様で、
    55人中27人が2年以内に死亡。17人が成人前に死んでしまい、残った11人は生き続けましたが、その多くには知的障害や情緒障害が見られたのです。

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