- なんでも
- 富山地方鉄道本線
- 22/02/20 07:50:47
子供を連れた母親がスーパーで小さな食品を1つだけを買おうとしていた。状況を察した見知らぬ男性が行動を起こす
誰かに声をかけ、何かをするというのは勇気がいることだし、断られたらと思うと気おくれしてしまうことも多い。だが思い切って、自分のできる範囲の行動を起こすことで、心から救われる人も多い。
コロナ禍で職を失い、深刻な貧困問題を抱えている人が多いアメリカで、こんな出来事があった。
スーパーでたった1つの小さなとうもろこしの粉の袋を躊躇しながら買おうとしていた2人の子供を連れた母親に、見知らぬ男性が代金の支払いを申し出た。
男性は他にも生活に必要なものを買うように告げ、全ての商品代金を支払い、母親を驚かせたのだ。
子連れの母親がスーパーで手に取った小さな食品
2021年の12月、アメリカのあるスーパーで買い物中の男性が、2人の子供を連れた母親を見かけた。
その母親は、買い物カートを持たず、棚から一番小さな袋入りのコーンミール(とうもろこし粉)だけを買おうとしていた。
男性は、その母子に声をかけた。
お子さんがいらっしゃるのにどうして、一番小さい袋を手にしたのですか?買い物カートはどこ?
すると母親は、このように答えた。
これを買うだけのお金しか持っていないので、買い物カートは必要ないんです。
この時男性は、この母子が生活に困っているであろうことを察した。そしてすぐにこう申し出た。
買い物カートを取って来てください。そして、あなたたちが今日必要な食料品をここに入れてください。代金は私が支払います。
突然の男性の申し出に、母親は驚いた。
どうしたものかと躊躇する母親に、男性は「本当ですよ。私が支払いますから」と主張し、母親の傍にいる娘に「買い物カートを取っておいで」と伝えた。
男性の親切行為に母親、思わず涙
親切な申し出をしてくれた男性から名前を尋ねられ、「レティ」と名乗った母親は、ケヴィンと名乗る男性と互いに自己紹介をし合った。
言葉少ない母親は、ケヴィンさんの突然の親切に驚くと同時に感無量になったのか、横を向いてそっと涙をぬぐう姿がカメラに捉えられている。
小さなとうもろこし粉の袋を持つ母親に、ケヴィンさんは「それだけじゃ、子供たちは足りないでしょう。もっとたくさん食べさせてあげてください」と10kgの一番大きな袋をカートに入れた。
その後、ケヴィンさんは「あとは何が要りますか?」と尋ねると、「お肉」と答えるレティさんと一緒に肉売り場へ。
そして、ここでも小さな豚肉のパックを手にしたレティさんに、「この大きな方を買いましょう」とケヴィンさんは取り替えた。
更に、「もっと他には?牛乳や砂糖はありますか?」と尋ねられ、ケヴィンさんから大きな砂糖の袋をカートに入れてもらった。
さらに男性は、「まだ必要なものがあったらこのお金で買って下さい」と紙幣を渡した。レティさんは「本当にどうもありがとうございます」と何度もお礼を言い、その場から立ち去っていった。
この男性が特別にお金持ちというわけではないだろう。ただ、困っている状況の人を見て、自分にできる範囲のことをしたのだ。
例え男性の自己満足であっても、確実にこの親子は救われたはずだ。
この動画を見た人からは、「こういう人がもっと増えればいいと思うんじゃなくて、こういう状況に遭遇した時、自分もさりげなく親切ができる人間になりたい」「親切をするのになぜ撮影する必要があったんだ?」「お金は回っていくもの。男性がこの動画で収益を得れば、また他の人を救うことができる。悪いこととも限らないよ」「こうした行動にでることは、は簡単そうにみえて難しい。状況を理解しても、見て見ぬふりをしてしまう」「この子供たちが大きくなったら、困っている人を見たら助けてあげる人になるかも」」といった声が寄せられている。
思いがけず、見知らぬ人からやさしくされると、自分も誰かにやさしさを送りたくなる。英語では「ランダム・アクト・オブ・カインドネス」と呼ばれ、日本では「恩送り」と呼ばれる、やさしさの連鎖だ。それが広がれば世界はもっとやさしくなるはずだ。
written by Scarlet / edited by parumo
2022年2月17日
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