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- 22/02/09 13:41:56
塩野義製薬は7日、開発中の新型コロナウイルス感染症の飲み薬について、今月中にも国に承認申請すると明らかにした。臨床試験(治験)を終えなくても実用化できる「条件付き早期承認制度」の適用を求めているといい、手代木功社長は「2月末か3月頭には供給を開始できないかと協議をしている」と述べた。
同社は昨年9月、約2千人を対象とした最終段階の治験を始めた。そのうち69人の結果を解析したところ、偽薬を服用した人と比べて、ウイルス量を減らす効果が確認されたという。発熱などの症状も改善された。確認された副作用は軽度で、安全性の問題はみられなかったという。
飲み薬は錠剤タイプで、自宅などで療養する軽症者向け。1日1回、5日間服用することを想定する。試験管レベルの実験では、変異株のオミクロン株への有効性が期待できる結果も得られている。3月までに100万人分を生産し、4月以降は年間1千万人分を生産予定。承認されればすぐに供給できるという。
近く400人分の治験結果がまとまる見通しで、手代木社長はこの日の説明会で「順調にいけば来週か再来週にも申請が可能だ」と述べ、条件付き早期承認制度の利用について厚生労働省と協議しているとした。
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