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冬のボーナスは何か月分? ヤマト運輸の40代社員ドライバー「総合的には同業他社よりマシです」
2021年12月07日
コロナ禍では、外出を控えた人々がインターネット通販を利用する巣ごもり需要が注目された。
それを支えた宅配業界の最大手・ヤマト運輸(HD)は、2020年4月からの1年間で宅急便の取扱個数が初めて20億個を超え、過去最高の567億円の利益を稼いだという。
だが、それもはかないバブルだったのか、今年の冬のボーナスは、大幅に減るようだ。この道10年以上で年収670万円、宅配ドライバー・牛込貴志さん(仮名・44歳)に、業況の移ろいを聞いた。
「テレワークの影響で、法人オフィスからの荷物はかなり減少しています。その逆に住宅街では、夕方以降の在宅率が、コロナ前よりも高いです。置き配や宅配ボックス指定が浸透したことにより、再配達の手間は減っていますね」
■Amazonとのせめぎ合い
ヤマト運輸の荷物を語る上で、Amazonとのせめぎ合いは避けて通れないだろう。ヤマトはこれまでAmazonとシビアな価格交渉をしてきたが、今年11月から宅配の荷受け量を増やし、一部運賃の値下げに踏み切っている。
「Amazonは、おいしい荷物は自分で配達して、かさばって重たい荷物や、不在時再配達率の高い荷物ばかり当社に送り込んでくる。はっきり言って迷惑ですね」
■ボーナスは約3か月分も、昨年から約9万円減
約3か月分の冬のボーナスが昨年の72万円から63万円と約9万円減となったことについては、納得いかない様子だ。
「AI活用で輸送・配送工程を最適化するだとか、ロボットで荷物仕分けするだとか、設備投資にばかりお金をかけている印象です。働き方改革は掛け声ばかりで、浮いた人件費を社員に還元していないと感じています」
■根深いブラック体質も「同業他社よりマシです」
2017年に多額の残業代未払いが発覚し、230億円もの支払いに応じた。それに伴う一連の改革で、労働環境は向上したはず……。
「それでも昼休憩を取得できていないドライバーは多いし、サービス残業はまだある。根深いブラック体質は、完全に払拭できていない。でも、公休日数、労働時間、年収、企業ブランドなどを総合的に見れば、同業他社よりマシです」
■ボーナスの使い道は?
ボーナスは27万円を住宅ローンの返済に充て、あとは子供の教育費へ回すという牛込さん。
「これでも給与水準は最高クラスなんです」
業界最大手の誇りを感じた。
■冬のボーナス大調査
○牛込貴志さん(仮名・44歳・既婚)宅配ドライバー
昨冬 72万円 ⇒ 今冬 63万円
※1人の社員に聞いた一例であり、全社員が同じとは限りません
<取材・文/松嶋千春(清談社) アンケート協力/パイルアップ>
https://nikkan-spa.jp/1797922
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