- 病気・健康
- 11/9(火) 7:15配信
- 21/11/09 07:51:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd621dcc3b767434856313e29d1dc8b1c73109ef
「障がいや病気を抱える子供たちが、親が死んだあとも安心して暮らせる場所を作りたい」。そんな目標を掲げ、長崎で奔走する人がいる。自らも障がいを持つ息子さんを育てる父親である理学療法士・宮田貴史(たかふみ)さんの挑戦を追った。
宮田さんは、長崎市内で障がいを持つ子供たちを受け入れるデイサービス(障害児通所施設)や訪問看護を展開するユースリーを起業して8年目。妻の麻衣子さんと、小学生6年生の娘と、4年生になる息子さんと暮らしている。
HCU(高度治療室)にいる小さなわが子を目の前に、「この子が助かってくれるならばどんなことでもしたい」と、強い思いを胸に「起業」を決意したという。
現在、宮田さんが事業展開する施設は、長崎市の南東、緑豊かな城山町にある。
“こどもトレーニングひろば”と名付けた3つの施設は、0才児から18才まで、さまざまな障がいや病気を抱える子供たちが70名通っている。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、保育士が在籍し、スタッフは40名を超えており、ここまでスタッフが充実している施設は、近隣では珍しいという。
「人工呼吸器が必要な子もいますし、ADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症、ダウン症といった病を抱える子も通ってくれています。
その子の年齢や特性に応じて、一番適した事業所を決めています。最初は静かに、じっと座る練習や人の話を聞く練習、年齢が上がってくるとパソコンの練習や、洗濯や料理など自立に向けた練習もしています。
最近は、性被害にあわないための性教育も取り入れています。言葉をうまく発せない子たちは、嫌だと言えないこともあるんです。触らないでくださいって言う練習をしたり、年齢に合わせたプログラムを実施しています」
「子供たちはみんな傷ついているんです。ほかの子はできるのに、どうして自分はできないんだろうと、毎日自分と戦っている。
ある高学年の子が、『自分はお母さんに迷惑をかけているだけの存在だから』と打ち明けてくれたこともありました。
子供たちが抱えてきた悩みを知ったことで、愛情がさらに深まりました。今まで知らなかった、ごめんねって…。
この子たちが、自分らしく、自信を持って生きていくために、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいかを、常に考えています」
◆小さな「ありがとう」を何度も伝える
「(施設に)来てくれてありがとう、話してくれてありがとう、教えてくれてありがとう。ちょっとしたことに『ありがとう』という言葉をかけています。
身の回りの片付けができない子もいますが、『なんで片付けできないの?』と責めるのではなく、まずは片付けできない理由を聞くことから始め、一緒に片付けをする計画を立てようと提案してみる。
2年後を目標に宮田さんは今、新たに医療的なケアが必要な子供たちも宿泊できる施設を計画中だ。
取材・文/氏家裕子
教えてくれた人
宮田貴史さん
理学療法士。ユースリー代表取締役。2人の子供を持つ父親。「障害児を持つ親が安心して死んでいける地域を作る」を目標に、日々奔走中。リフレッシュタイムには、自身のYouTubeチャンネル『パスタ天国』を更新。
https://www.youtube.com/channel/UCuGvoZOq-Gpy1WTTCT57b6A
その他連絡先____________
●消防救急(119)(#7119)(#8000)
●事件事故(110)(#9110)
●児童相談(189)
●災害伝言(117)
●消費生活センター消費者ホットライン(188)
●いじめ調査→T.I.U.総合探偵社代表阿部泰尚
https://go-tiu.com/
法務省 いじめ 子どもの人権110番
0120-007-110
●全国「にんしんSOS相談窓口」一覧
https://zenninnet-sos.org/contact-list
●動物虐待(未成年)→法務少年支援センター(少年鑑別所)
0570-085-085
●性犯罪者又は性犯罪者になりそうな人→榎本クリニック(東京・豊島区)
https://www.enomoto-clinic.jp/
●DV・モラハラ加害者
GADHA※えいなか主宰
https://www.gadha.jp/
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