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- 21/10/20 12:24:22
熊本 阿蘇山で噴火発生 気象庁 噴火警戒レベル3に引き上げ
2021年10月20日 12時13分
熊本県の阿蘇山の中岳第一火口で20日午前11時43分に噴火が発生し、噴煙が3500メートルの高さまで上がり、火砕流が火口から1キロ以上の場所に達したのが確認されました。気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、20日午前11時43分、熊本県の阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生し、噴煙が火口から3500メートルの高さに達し火砕流が火口から1キロ以上の場所に達したのが確認されました。
気象庁は、火山活動が高まっているとして午前11時48分、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「入山規制」を示す3に引き上げました。
火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
阿蘇山では、今月13日に地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなり、14日には大きな噴石を伴う噴火が発生するなど火山活動が高まっていました。
■阿蘇山とは
熊本県の阿蘇山は複数の山からなる活火山で、記録が残る噴火の大部分が中岳で発生しています。
近年も噴火を繰り返していて、平成26年には、中岳第一火口で一定の時間で溶岩を噴き上げる噴火を繰り返す「ストロンボリ式」と呼ばれるタイプの噴火が確認されました。
また、平成27年9月の噴火では、噴煙が火口から2000メートルまで上がり、小規模な火砕流や火口周辺で大きな噴石が飛んだのが確認されました。
さらに平成28年10月8日には、噴煙の高さが衛星による観測で海抜1万1000メートルに達し噴火警戒レベルが入山規制を示す「3」に引き上げられました。
その後、火山活動はときおり高まり、噴火警戒レベルは1や2を繰り返していました。
今月13日には、地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなり、気象庁は噴火警戒レベルを「2」に引き上げていました。
■阿蘇山 過去の噴火活動 過去には噴石で死者も
過去の阿蘇山の噴火では、噴石によって死者も出ています。
昭和28年に起きた噴火では、大きな噴石が数百メートルの範囲に飛んで火口近くにいた観光客6人が死亡、90人余りがけがをしました。
また、昭和33年の噴火でも噴石が火口から1キロあまり飛んで、12人が死亡したほか、昭和54年9月には爆発的な噴火が発生して火口の北東側に多量の噴石が飛び3人が死亡しました。
平成元年からは多量の火山灰や噴石を伴う活発な噴火活動が1年あまりにわたって続きました。
■政府 情報連絡室を設置
今回の噴火を受けて、政府は、20日午前11時44分に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。
NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211020/k10013314381000.html
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