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早期教育に否定的な人は僻んでる?
21/10/13 22:14:44
殺す日は3月5日と決めた。息子が通院のために留守にする日だった。凶器はノコギリと決めた。83歳の夫とはいえ、間違ったら自分が死ぬ。ノコギリなら確実に殺せると考えたのだ。なにより、家には包丁がなかった。 娘が家を出てから、女性は料理をしなくなったという。とはいえ、普通、包丁は捨てない。包丁を捨てたのは、それが凶器になるのを恐れたからなのではないか。DVの家で女性が包丁を隠し、捨てるのは珍しくない。現に、証言台に立った娘はこう話した。 「子どもの私がケンカを止めようとしたとき、父に包丁を向けられたことがあります」 裁判官らは娘に、「何回暴力を見たか」「平手か」など暴力の回数や強弱にこだわる質問をした。酒を飲み暴れる男そのものが凶器であることが想像できないのだろう。 その日、女性は夫の部屋にマスクをして入った。「昼か?」と夫は聞いたという。「いいえ」と女性は答え、夫に馬乗りになった。抵抗され女性も負傷したが、首に思い切り刃をあてるとおとなしくなったが、息を吹き返さないよう、胸の上に乗り続けた。 帰宅した息子は、馬乗りの母を見たが、「自分の部屋に行きなさい」と命令され自室にこもった。しばらくしてリビングに行くと、鏡台の前に座る母は「スッキリした」と言ったという。それからいつもの“お母さん”の口調で「あなたは施設に行きなさい」と告げた。女性は娘に連絡し、娘が来るのを待った後、自首した。殺されたとき、夫の体重はわずか37キロで、髪は腰まであった。部屋の障子はボロボロに破け、布団の下には吸い殻がたまっていた。 「介護殺人じゃない」と線を引き裁く冷酷さ 自首しており、前科がなく、再犯のおそれもない。量刑は軽いと考えていたが、甘かった。検察は12年を求めた。弁護人は、これは介護殺人と同等の執行猶予付きの3年の刑を求めた。ところが、裁判員たちの結論は、8年の実刑というあまりに重いものだった。いわく、これは介護殺人ではない。なぜなら女性は介護しておらず、反省していないとし、女性が50年にわたり受けたモラハラやDVは考慮されなかった。男性の裁判長は「あなたは協力的でなかった」「それでも私たちは一生懸命考えました」など、優しい口調で語っていた。暴力を生き抜いた女性を刑務所に送るのは、善良を装った暴力なのかもしれない。 事件後、拘置所に会いに来た娘に女性は「あなたに会うのがつらい」と言い、目を合わせなかった。娘が手紙を送っても返事は来なかった。母親が法廷で自らを傷つける姿を、息をのみ見つめる娘の姿があった。傍聴席に娘がいることを女性は気づいただろうか。 女性は裁判の終盤、裁判官に「後悔しているか」と聞かれ、首を振った。「後悔していない」。それはほぼ唯一、裁判を通して女性が事件について語った言葉である。 女性が暮らした町に行った。すでに家は更地になっていたが、かすかに海風を感じる開放的な住宅街だった。子どもの笑い声が聞こえてくる。すべての家から人の暮らしが伝わってくる。女性は誰にも助けを求めず、何も話さなかったという。話せなかったのだと思う。 女性は控訴せず、刑は確定した。公平に裁かれたとは、やはり思えない。「それは介護殺人じゃない」と線を引き裁く冷酷さが、女性を追い詰めた暴力の正体だったのではないか。 女性は気持ちをノートに書き綴っては、ページが埋まると捨てていた。だから残っていた日記は1冊だった。この日記はいつか持ち主のところに戻るだろうか。戻るまで、どうか8年間、生き抜いてほしい。そして、男に怯えないでいい人生を送ってほしい。 きたはら・みのり '70年神奈川県生まれ。作家。津田塾大学卒。女性のためのセクシャルグッズショップ『ラブピースクラブ』、シスターフッド出版社『アジュマブックス』の代表。主な著書に、『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』、『毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ』など
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古トピの為、これ以上コメントできません
21/10/13 22:44:00
>>1え。男性裁判官頭いってる?裁判官になるくらいだからさぞぬるま湯に浸かって優しいパパママに愛され育ったんだろ。 モラハラがどんなに重い罪かやり直せ。 こんな判例作んなよ だから日本の裁判官バカばっかり時代遅れのお坊っちゃんばかりなんだよ!
21/10/13 22:57:31
>>1に >「それは介護殺人じゃない」と線を引き裁く冷酷さが、女性を追い詰めた暴力の正体だったのではないか。 とあるけど、まさにそのとおりで 法的には確かに介護殺人ではないと思う。 しかし介護以前に過去に女性はどれだけの苦難があったんだろうと思う。 じゃあ介護はじまってすぐとか、もっと早く殺しても同じ結果なのか?とすら思ってしまう。バカな私 もっと裁判には人の血が通った判断が必要だと思います。それができる仕組みはないんですかね。なんかもっと…心の面も重視できるような法が必要では?
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No.1 主 ハラミ
21/10/13 22:14:44
殺す日は3月5日と決めた。息子が通院のために留守にする日だった。凶器はノコギリと決めた。83歳の夫とはいえ、間違ったら自分が死ぬ。ノコギリなら確実に殺せると考えたのだ。なにより、家には包丁がなかった。
娘が家を出てから、女性は料理をしなくなったという。とはいえ、普通、包丁は捨てない。包丁を捨てたのは、それが凶器になるのを恐れたからなのではないか。DVの家で女性が包丁を隠し、捨てるのは珍しくない。現に、証言台に立った娘はこう話した。
「子どもの私がケンカを止めようとしたとき、父に包丁を向けられたことがあります」
裁判官らは娘に、「何回暴力を見たか」「平手か」など暴力の回数や強弱にこだわる質問をした。酒を飲み暴れる男そのものが凶器であることが想像できないのだろう。
その日、女性は夫の部屋にマスクをして入った。「昼か?」と夫は聞いたという。「いいえ」と女性は答え、夫に馬乗りになった。抵抗され女性も負傷したが、首に思い切り刃をあてるとおとなしくなったが、息を吹き返さないよう、胸の上に乗り続けた。
帰宅した息子は、馬乗りの母を見たが、「自分の部屋に行きなさい」と命令され自室にこもった。しばらくしてリビングに行くと、鏡台の前に座る母は「スッキリした」と言ったという。それからいつもの“お母さん”の口調で「あなたは施設に行きなさい」と告げた。女性は娘に連絡し、娘が来るのを待った後、自首した。殺されたとき、夫の体重はわずか37キロで、髪は腰まであった。部屋の障子はボロボロに破け、布団の下には吸い殻がたまっていた。
「介護殺人じゃない」と線を引き裁く冷酷さ
自首しており、前科がなく、再犯のおそれもない。量刑は軽いと考えていたが、甘かった。検察は12年を求めた。弁護人は、これは介護殺人と同等の執行猶予付きの3年の刑を求めた。ところが、裁判員たちの結論は、8年の実刑というあまりに重いものだった。いわく、これは介護殺人ではない。なぜなら女性は介護しておらず、反省していないとし、女性が50年にわたり受けたモラハラやDVは考慮されなかった。男性の裁判長は「あなたは協力的でなかった」「それでも私たちは一生懸命考えました」など、優しい口調で語っていた。暴力を生き抜いた女性を刑務所に送るのは、善良を装った暴力なのかもしれない。
事件後、拘置所に会いに来た娘に女性は「あなたに会うのがつらい」と言い、目を合わせなかった。娘が手紙を送っても返事は来なかった。母親が法廷で自らを傷つける姿を、息をのみ見つめる娘の姿があった。傍聴席に娘がいることを女性は気づいただろうか。
女性は裁判の終盤、裁判官に「後悔しているか」と聞かれ、首を振った。「後悔していない」。それはほぼ唯一、裁判を通して女性が事件について語った言葉である。
女性が暮らした町に行った。すでに家は更地になっていたが、かすかに海風を感じる開放的な住宅街だった。子どもの笑い声が聞こえてくる。すべての家から人の暮らしが伝わってくる。女性は誰にも助けを求めず、何も話さなかったという。話せなかったのだと思う。
女性は控訴せず、刑は確定した。公平に裁かれたとは、やはり思えない。「それは介護殺人じゃない」と線を引き裁く冷酷さが、女性を追い詰めた暴力の正体だったのではないか。
女性は気持ちをノートに書き綴っては、ページが埋まると捨てていた。だから残っていた日記は1冊だった。この日記はいつか持ち主のところに戻るだろうか。戻るまで、どうか8年間、生き抜いてほしい。そして、男に怯えないでいい人生を送ってほしい。
きたはら・みのり '70年神奈川県生まれ。作家。津田塾大学卒。女性のためのセクシャルグッズショップ『ラブピースクラブ』、シスターフッド出版社『アジュマブックス』の代表。主な著書に、『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』、『毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ』など
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古トピの為、これ以上コメントできません
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No.15 ウワスジ
21/10/13 22:44:00
>>1え。男性裁判官頭いってる?裁判官になるくらいだからさぞぬるま湯に浸かって優しいパパママに愛され育ったんだろ。
モラハラがどんなに重い罪かやり直せ。
こんな判例作んなよ
だから日本の裁判官バカばっかり時代遅れのお坊っちゃんばかりなんだよ!
No.21 トウガラシ
21/10/13 22:57:31
>>1に
>「それは介護殺人じゃない」と線を引き裁く冷酷さが、女性を追い詰めた暴力の正体だったのではないか。
とあるけど、まさにそのとおりで
法的には確かに介護殺人ではないと思う。
しかし介護以前に過去に女性はどれだけの苦難があったんだろうと思う。
じゃあ介護はじまってすぐとか、もっと早く殺しても同じ結果なのか?とすら思ってしまう。バカな私
もっと裁判には人の血が通った判断が必要だと思います。それができる仕組みはないんですかね。なんかもっと…心の面も重視できるような法が必要では?