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- 21/10/06 17:32:19
事件から3年半“償い”なし…新潟7歳女児殺害犯の「悪逆非道」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca5b248aff21a8edc9b693e69a0a22112fe79a9e
「ランドセルおろさせて、次にズボンとかずり下ろします。完全に脱がせないで、膝ぐらいまでずりおろして、えっとー、このタイミングでえっと、XXX(性器)に指入れる」(取調べ映像での発言)
映像には一連の流れを生々しく説明する様子が映る。性器を表す放送禁止用語が幾度も調べの中で飛び交っていた。さらに映像終盤では検察官の取調べで、認めることにした気持ちを問われ「月命日の話とかされてー、あー、言ってねえことあるなー、いずれ言わなきゃいけないんだよなーと、ちょうどいいタイミングでもあるから、言おうというか、ここで言ってしまおうというか、そういう気持ちで言いました」と明かしてもいた。
しかし、のちに「生前のわいせつ行為はなかった」と供述を翻す。映像上映後に行われた被告人質問で、弁護人にその理由を問われると、小林被告は次のように説明した。
「調べ官から『動かない証拠がある』と言われ続け、私としても、覚えてないのにやっているのではと、そのように発言してしまいました。長い間、調べ官との話が長かったというの、ありまして、感情持ってしまったのと、絶対動かない状況があると言われて抵抗できなかった」
◆事件から3年 遺族に謝罪文を一度も送っていなかった
彼の謝罪の気持ちが本物なのか、被告人質問の終盤で、被害者参加人である遺族が問いただした。
遺族「冒頭の謝罪、一審のときとほぼ同じですね、そのようなパフォーマンスが伝わると思いますか?」
被告「えー、難しい。そのように思っています」
遺族「一審の判決後、裁判長にかけられた言葉、覚えていますか?」
被告「はい、気持ち、伝わらないと。被害者のことを考えなさい、など。よく叱られた、というのが、正しいのかわかりませんが……」
遺族「『毎日、何度でも土下座してください』と言われたことは覚えてますか?」
被告「覚えてます、はい」
遺族「拘置所でも毎日、自慰行為をしていると、謝罪が足りないので、毎日何度でも土下座してください、と言われていましたね。やってますか?」
被告「拘置所では手を合わせるのみです、すいません」
公判では遺族に謝罪の姿勢を見せるが、いざ法廷を離れれば、謝罪が遺族に伝わるような行為は全く行うことなく、自慰行為に耽っていたという。事件から3年が過ぎたが、謝罪文を一度も送ったことがなく、また事件にかかる損害賠償で被告に約8000万円の支払いが決定しているにもかかわらず、一度も支払いに応じていないことも、遺族の質問から明らかになった。
遺族「あなたの方から何もないので、私どもで預金口座を調査したところ、あなたの口座がふたつ判明しましたが、ひとつは残高ゼロ、もうひとつが190円。口座は誰が管理しているんですか?」
被告「記憶が確かなら母です」
遺族「であれば、0円というのは、事件後に引き出して、あなたのため、自分たちのために使ったんですか?」
被告「あーえっと、そこまで私は把握していないので、急ぎ確認します」
遺族「平気で嘘をつき、反省が乏しいあなた。『被告をサポートし、共に苦しんで償う』と言いながら、何もしない、平気で嘘をつく。それがあなたの親。誰が信用すると思いますか?」
被告「おっしゃるとおりです。可及的すみやかに確認ししかるべく……」
被告がいくら弁解しようと、謝罪の気持ちのなさが否応なしに浮かび上がる。窮地に助け舟を出すためか、弁護人が再度立ち上がり「最後にこの場で伝えることを伝えてください」と促すと、被告は立ち上がり、遺族に向き直って土下座した。
「度重なる御無礼申し訳ございません。言わせてください、申し訳ございませんでした。命をかけても一生かけて謝罪し償い続けます。これで許してもらえると思っていません……申し訳ございませんでした」
こう苦しげに言い終わったところでスッと立ち上がり、再び証言台の前に座った被告に、弁護人がひときわ大きな声で聞いた。
「あなた、泣いてるんですか?」
しかし被告は泣いてはいなかった。
年末には検察・弁護側双方による弁論が開かれる見通しだ。
取材・文:高橋ユキ
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