東南アジアで中国ワクチン離れ 改良アピールの中国、供給加速のアメリカ 外交戦に

匿名

メガネ

21/09/14 21:05:39

東南アジアで中国ワクチン離れ 改良アピールの中国、供給加速のアメリカ 外交戦に

2021年9月11日 19時17分

【北京=坪井千隼、バンコク=岩崎健太朗】東南アジアなどで中国製ワクチンを敬遠する動きがあるのを受け、中国が感染力の強い「デルタ株」への効果を高める改良を急ぐなど巻き返しを図っている。米バイデン政権は東南アジアへのワクチン供給を加速させており、ワクチンを介した「米中外交戦」が繰り広げられている。

 「ベトナムのコロナ禍対策に中国は今後もできる限りの協力を続ける」。中国外務省によると、ベトナムなどアジア4カ国を訪問中の王毅おうき国務委員兼外相は10日、ベトナムでミン副首相と会談し、ワクチンをてこに東南アジアへの外交攻勢を強める米国に対抗するかのように語った。

 中国製ワクチンは、従来形の「不活化ワクチン」が主流で欧米製と比べ安価で保管しやすい長所がある。中国は早くから東南アジアなどにワクチン供給を進め影響力を強めてきた。

 ただ、デルタ株の蔓延まんえんで「効果が薄い」などの指摘が拡大。インドネシアでは中国の「科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)」製を2回接種済みの医療従事者への感染が問題となり、欧米製ワクチンの追加接種を開始。タイでもシノバック製を2回接種した医療従事者らに、英アストラゼネカ製の追加接種が進んでいるほか、米モデルナ製の有料接種を希望する人も多い。

 こうした「中国ワクチン離れ」に中国政府は神経をとがらす。衛生当局報道官は7日の記者会見で、「わが国のワクチンはデルタ株にも有効だ。よりデルタ株への効果が強いワクチンも開発中だ」と懸念を払拭ふっしょくするように語った。

 シノバックは8月、デルタ株向け改良ワクチンの臨床試験を実施すると発表。「中国医薬集団(シノファーム)」もデルタ株向けを開発中で、臨床試験を早期に開始するという。
 ハリス米副大統領は8月24日、訪問先のシンガポールで、米国がすでに2300万回分以上のワクチンを無償供与したと強調。ベトナムでは新たに100万回分のワクチン提供を約束した。トランプ前政権時に薄れた東南アジアとの関係回復を目指す米国に対し、中国も「ワクチン効果」の影響力を維持したい考えだ。

東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/130340

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