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- 21/08/27 05:45:13
アメリカ軍の撤退期限が迫り、治安の悪化が懸念されていたアフガニスタンの首都カブールにある国際空港の付近で26日、大規模な爆発が起きました。
アメリカ兵12人が死亡し、アフガニスタン人の死傷者も多数に上っていると見られます。
日本時間の26日夜、現地時間の26日夕方、アフガニスタンの首都カブールにある空港のゲート付近で大規模な爆発が起きました。
また、空港のゲートに近いホテルのあたりで別の爆発も起きたということです。
これについてアメリカ国防総省は26日、記者会見し、現地に展開していたアメリカ兵12人が死亡、15人がけがをしたと明らかにしました。
空港のゲート近くの爆発の現場では、爆発に続いて複数のイスラミックステートの戦闘員が民間人や兵士に向けて銃撃を行ったとしています。
アフガニスタンで武装勢力タリバンが権力を掌握した今月15日以降、カブールの国際空港には、国外に退避しようとするアフガニスタン人が、連日、おおぜい押し寄せていました。
アメリカ軍の撤退期限が今月末に迫る中、空港周辺では治安の悪化が懸念され、アメリカ政府が「安全上の脅威がある」として、空港周辺に近づかないよう呼びかけるなど、緊張した状態が続いていました。
また日本の自衛隊も、現地に残る日本人などの国外退避に向けて輸送機を派遣し、隣国パキスタンのイスラマバードへの輸送を行うことにしていて、今後の輸送への影響が懸念されます。
日本人に被害の情報はなし
外務省によりますと、アフガニスタンに残っている日本人や、退避の対応にあたるため派遣されている外務省や防衛省の職員や自衛官らにけがなどの被害が出たという情報は入っていないということです。
カブールの空港の外で起きた爆発についてAP通信は「複数のアメリカ政府関係者が、過激派組織IS=イスラミックステートが関係するグループが起こしたと見て間違いないと話している」と伝えました。
バイデン大統領は今月24日の記者会見で「過激派組織ISの地域組織が空港でアメリカや同盟国の軍の部隊、それに市民をねらって攻撃しようとしていることはわかっている」と述べていました。
また、ブリンケン国務長官は25日「われわれは、過激派組織ISの地域組織から実際に攻撃を受けるおそれがある非常に厳しい環境で、現地に暮らすアメリカ人や協力者などの国外退避を支援している。あらゆる予防措置を講じているが、危険性は非常に高い」と述べ、強く警戒していました。
大規模な爆発で多数の死傷者が出たことについて国連のグテーレス事務総長は、日本時間の27日午前4時ごろ記者団の取材に応じ「カブールでの恐ろしいテロ攻撃について、可能な限り最も強い言葉で非難する」と述べました。
そのうえで、被害にあった人たちやその家族に哀悼の意を表明しました。
タリバン幹部「犯人に裁きを下す」
武装勢力タリバンの幹部で報道を担当するシャヒーン氏は26日、NHKの取材に対し「アメリカ軍が担当する地区で2回の爆発があったことを確認した。これまでに13人が死亡し、52人がけがをした。この恐ろしい出来事を遺憾に思い、あらゆる措置を講じて犯人に裁きを下す」とコメントしました。
現場にいたという男性は、地元メディアのインタビューに「突然の、とても強い爆発でした。多くの人が地面に投げ出され、外国人の兵士も倒れていました。当時、現場には少なくとも400人から500人ぐらいがいたと思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210826/k10013226031000.html
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