境界性人格障害 へのコメント（No.5）

境界型人格障害は、慢性的な鬱症状、自傷、が主で若い方に多いです。通院し始めたばかりでは鬱なのか境界型人格障害なのかの診断がつかないでしょう。なので、はじめは鬱の治療をはじめます。鬱の場合でしたら治療し始めて多少よくなることで、境界型は薬の効果は期待できません(境界型の診断後も薬はあまり意味ないです)。
境界型は 精神療法が主ですが、ちゃんとした診療を受け入れられるか(拒否したり自傷すると脅したりすると治療が進みません)が問題です。以下に簡単な自己診断を書きます。5個以上あてはまれば境界型人格障害との診断が大体つきます。
●見捨てられることを極端に恐れる。
●他人に対する評価が、最高と最低の間を極端に揺れ動く。理想的な人と思っていた人を、最低の人間として軽蔑・攻撃するようなことが頻繁にある。
●アイデンティティの障害。すなわち、自分がどういう人間であり、どのように生きていきたいかが定まらない。
●自殺をほのめかして他人を脅す。大量に薬をのんだり手首を切ったりするなどして自殺しようとする。自分を傷つける程度のこともある。これを繰り返す。
●衝動的・自己破壊的行為。たとえばドラッグの使用、無謀な運転、カネの浪費、過食、普通でない性行為。これらのうち2つ以上を行う。
● 感情がひどく不安定。2、3時間から2、3日にわたって、不安・いらいら・不快感が続く。このため「躁うつ病」と思われていることもある。
● いつも虚しいと感じている。
●些細なことに対してひどく怒る。それを自分では抑えられない。
● 一時的に精神病状態になることがある。すなわち、妄想が出て来たり、意識がもうろうとなったりする