お初にお目にかかります、桜と申します。コメント失礼いたします。

男兄弟がいらっしゃらない方や、いても性被害に遭われたことがない方が、兄弟間(兄妹、姉弟)の性暴力を信じられないのはごもっともだと私は思います。
男女共に年頃になれば、遅かれ早かれ多くの子が『他者の異性』に対し、興味を抱くようになる。異性兄弟では何も感じないか、本能的に避けたい衝動に駆られるのが自然。よって、異性兄弟を性の対象にするなどあり得ないと。分かります、私も被害に遭うまではそう思っておりましたから。警戒すべきは他者であり、親や兄弟、祖父や叔父といった身内の異性にそのような警戒心を抱く必要性はないと(特に私は性のことを理解するのが遅い方だったため、尚更)。
異性兄妹を性の対象にしない人の方が圧倒的に多いと、私は思います。しかしながら、少数の人は、男女共にその感情を異性兄弟に向けてしまうんです。その少数の人たちをさらに振り分ければ、そういう目で見てしまいつつも理性で抑えて耐え抜く人と、実行に移してしまう人の2種類いるようです。
『性暴力』とは性行為だけでなく、体に触る、お風呂や着替えの覗く、盗撮や撮影、下着の盗難、生理用品を覗いたりゴミ箱を漁る、などの性被害全てが含まれます。

実は私も昔、中学3年生の頃に中学一年生の弟から性暴力の被害に遭いました。
入浴中、弟にドアをこじ開けられそうになり、私はドアを抑えて「やめて！開けないで！」と叫んで抵抗しましたがやめてもらえず、私が浴室のドアを割るまで続きました。脱衣所のカーテンを捲られ、裸を見られたことも(どちらも親は見て見ぬふり)。
トイレの吊戸棚の中に収納された生理用品の覗き。ゴミ箱漁りの有無や回数は不明(弟から・弟の同級生から)。このことは両親に相談しませんでした。父方の叔父にお風呂のドアをしつこくこじ開けようとされた被害も(時系列は弟の方が先のため、弟が叔父の真似をして入浴の覗きをした可能性はない。血筋は争えないということなのかもしれない)。親が私を守ってくれないことは分かりきっていましたし、相談したところで無意味に終わるなら虚しいだけですから。

その翌年、家庭の事情(性被害は一切無関係)で私と弟は離れて暮らすこととなり、上記の被害のみで済みましたが、それでもとても傷つき、嫌悪感を感じました。当時の感情は今でも消えませんし、年齢を重ねる度に増幅しております。そのため、それ以上の被害に遭われた方のお気持ちは計り知れませんし、性教育の必要性を私は実感しております。

とあるサイトでこの類の被害者の方に相手がおかしいことを指摘し、的確なアドバイスをしてくださる方もいらっしゃいます。
しかし、男(年頃)なら女兄妹を性の対象にすることは当たり前で、むしろ正しく成長できている証だと誤った認識を持っている人。その程度(内容や回数)のことなら許してやれ、我慢してやれ、性教育だ、親に言えば男兄弟が傷つくから言うな、他者なら犯罪だが女兄弟ならセーフ、などと心無いことを言う人もいます。虐待もそうですが、家庭内の被害は軽視されやすい風潮があるんです。自分が知っていることだけが世界の全てではないんです。

被害者の言葉では信用できない方、加害者の言葉なら信用できますか？宮川大輔がすべらない話でしていた実話です。彼は昔、実の姉の胸を触ったり、両親の不在時を狙って姉の入浴中に裸を盗撮しようしたり、胸を見せてほしいと本人に直接懇願した、という話を笑い話として語っておりました。本人の音声もネットに上がっていますから、もしよろしければ調べてみてください。

それから、『子供の性の健康研究所』というサイトのリーフレット欄で子供の性に関する様々な資料が分かりやすく説明されているのですが、その中に『どうしたらいいの？～きょうだい間の性暴力を知ったとき～』という資料があります。こちらの資料は兄弟間の性被害について学びたいと思われていらっしゃる方、兄弟間の性暴力を信じられない方、どちらの方にも参考になるかもしれません。記事の中にそうなる背景として可能性の高い原因が、4項目挙げられておりますが、私の家庭(弟)は1項目目、2項目目、4項目目の3項目が当てはまっておりました(3項目目は不明)。恐らく、我が家は『機能不全家族』でしたので。

……ずっと、コメントしようか悩んでおりました。私は母親ではない独身の身ですし、長文のため、読まれる方がお疲れになられるだろうなと。しかし、兄弟間の性被害の当事者として他人事ではいられず、コメントした次第です。長文失礼いたしました。