ザブトン
コロナワクチンを拒否して亡くなる人々。「避けられた死」に苦しむ遺族たち
2021年6月18日
新型コロナウイルスのワクチン接種が広がるアメリカで、5人に1人が接種を踏みとどまっている。ワクチンを受けずにコロナに感染して亡くなった人の遺族は、「死を防げたかもしれない手段があったのに」と胸中を明かした。
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その人たちは、典型的な「反ワクチン派」だと思えるようなタイプではなかった。フロリダ在住の80代の夫婦で、男性はエンジニアとして、女性は看護師としてかつて働いていた。
2人は新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否し、男性は死亡した。
マリーさんは、夫婦の義理の娘だ。義父の死から1カ月以上たった今もマリーさんは、この痛ましい事実――2人が科学を無視したために起きた悲劇――を受け入れようと必死にもがいている。
「(夫にとって)ショックはもっと大きいものでした。実の父ですから」とマリーさんはBuzzFeed Newsに打ち明けた。
「私が抱いている感情は主に、2人への怒りです。起きる必要のないことでしたから」(マリーさんを含め本記事に登場する人たちは、プライバシーの観点から、家族の特定につながる詳細な情報や苗字を公開しないよう希望している)
◆「アメリカでは今、新型コロナは『避けられる死』」
(略)
2021年4月19日以降、アメリカ在住の全成人がワクチン接種の対象となっており、高齢者層に関してはその数カ月前から対象になっていた。にもかかわらず、ワクチン接種を受ける資格があった人たちが感染し、亡くなっている。
接種を受けに行けない人がいるという問題に当局が取り組み、免疫を獲得する国民がますます増える中、楽観的な思いや半ば日常を取り戻したような感覚が、アメリカ国内に戻りつつある。
かつては厳しいレベルに達していた死者数は、低水準の記録を更新し続けている。しかし新型コロナが存在する限り、そしてワクチン接種を受けない人がいる限り、新型コロナで命を落とすケースは続き、遺族は避けられた死を悲しむことになる。
「アメリカでは今、新型コロナは『避けられる死』です。この点が、親しい人を亡くした人にとっては非常につらいものになると、私は思います」
グリーフ・セラピストであり著述家でもあるクレア・ビッドウェル・スミス氏はこう話す。グリーフ・セラピーとは、愛する人やペットなどとの死別を経験したことによる悲しみや苦しみを和らげる心理療法だ。
「死について、心の整理ができないとか、ふんぎりが付かないというわけではありません。しかし、その死が明らかに避けられるものだったとき、人はかなり苦しむことになります」
◆新型コロナに感染した義父。専門医にかからず、自力での治療を試みた。
マリーさんによると、義理の両親は(略)ここ10年で現代医学への信用を失い、いつの間にかワクチン懐疑主義になってしまったという。
2人の考えを知っていたマリーさん夫婦にとって、数カ月前にワクチン接種の対象になったのに2人が接種を受けなかったのは、驚きではなかった。
「接種するよう説得できる言葉など、ありませんでした。近くに住んでいたら、考えをある程度は変えられたかもしれません。でも2人は大人だし、自分たちで決めたことですから」とマリーさんは話す。
マリーさんによると、義父は4月に新型コロナにかかったとき、専門医に診てもらおうとしなかったという。
代わりに彼は、寄生虫の治療薬として使用されているイベルメクチンを使って、自力での治療を試みた。ヒドロキシクロロキン同様、新型コロナの治療効果が十分なエビデンスを持って確証されていないのにもかかわらず、「奇跡の薬」とされている薬品だ。
米食品医薬品局(FDA)や世界保健機関(WHO)などの公的機関はイベルメクチンについて、新型コロナに対する明確な効果は確認されておらず、最悪の場合は危険にもなり得るため、コロナ予防や治療のために服用すべきではないと警告している。
>>1に続く
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No.1 主 ザブトン
21/06/22 09:03:40
マリーさんによると、義父は体調を崩してから数日後、心臓発作と思われるものが原因で、自宅で突然、予期せぬ死を迎えた。マリーさんは、心臓発作が新型コロナによって引き起こされたものなのか(ある研究では、新型コロナが心臓の問題を引き起こす可能性が示唆されている)、飲んでいた薬によるものなのか(FDAは、寄生虫感染症など認可されたもの以外の目的でイベルメクチンを摂取することを避けるよう呼びかけている。特に多量の摂取は危険で深刻な害が起きる可能性があるとしている)、分からないと話す。
「科学に耳を貸さなかった2人に怒りを覚えます。2人が、居住地であるフロリダ州政府や保守系メディアの、『新型コロナは大した病気ではない』という保守的な見方を信じ切ってしまったことについても、私は怒っています」(略)
「自分が悲しみよりも怒りを抱いていることに罪悪感はあります。でもこの怒りは死別による悲しみの一部だと思うし、本当の悲しみは後からくると思います」(略)
セラピストであり著述家でもある前述のスミス氏は、このような死に際して怒りを抱くのは普通であり、起こり得る反応だと話す。
「怒りは、力強い感情です。そのため、誰かを失ったときに抱きやすいのです。悲しみよりも強烈ですから。そして今回のようなケースは、怒りももっともだと思われます。しかるべき予防策を取らず、信じなかったのですから」
スミス氏によると、このような形で近しい人が亡くなった人の多くは、「複雑性悲嘆」と呼ばれる、強烈かつ長期的で破滅的な嘆きを経験する可能性があるという。
「例えば、ワクチンを受けたがらない非常に頑固な叔父がいたとして、この人が新型コロナで亡くなったとします。彼の遺族は、何らかの責任を感じるでしょう」
「死を回避するために叔父の考えを変えられたかもしれない、何かできたかもしれない、という考えにさいなまれて、何カ月も…もしかしたら何年も、遺族は苦しむかもしれません」
https://www.buzzfeed.com/jp/juliareinstein/grief-for-people-who-refused-covid-vaccine-1
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