旭川医科大学の吉田晃敏学長 辞任の意向固める

不適切な発言などを理由に解任の審査が進められていた旭川医科大学の吉田晃敏学長が、ＮＨＫの取材に対し辞任する意向を固めたことを明らかにしました。

旭川医科大学の吉田晃敏学長をめぐっては、新型コロナウイルスのクラスターが発生していた民間病院について「コロナをまき散らして」などと不適切な発言をした問題などを受け、教職員から辞職を求める声が上がり、現在、大学の学長選考会議が解任すべきかどうかの審査を進めています。
こうした中、吉田学長は１７日、ＮＨＫの取材に対し「退官する」と述べて、みずから学長を辞任する意向を固め、すでに文部科学省に辞表を送ったことを明らかにしました。
辞任の理由については、「一連の問題で弁明の機会が与えられず、納得できないため」などとしています。
吉田学長は旭川医科大学の１期生で、卒業生として初めて平成１９年に学長に就任し、これまで１４年間という異例の長期間にわたって学長を務めています。
吉田学長の辞任については、１７日午後から代理人の弁護士が会見で詳しい経緯などを説明するほか、来月には吉田学長本人も記者会見を開く予定だということです。