• No.1 メガネ

    21/06/12 16:29:21

    「一番すごいと思う人は麻原彰晃」
     A氏がつづける。

    「頭はピカイチっすよ。英語だけじゃなく中国語、フランス語、ドイツ語、全部ペラペラなんです。あとスペイン語も喋ってた。どこで覚えたのか聞いたら、飛行機の免許取りに行ってるときに覚えたんだそうです。『いろんな言語の人たちと知り合ったから、その人たちとコミュニケーション取るには、母国の言語を使った方が絶対に信頼されるんで』って。いや、言ってることはわかるんですけど、普通の人は覚えられないから英語をやるんでしょ、って。でも彼は全部難なく喋れるようになるらしいんですよ」

     言語に長けた寺内受刑者は「一番すごいと思う人は麻原彰晃」と豪語し、オウム真理教関連や、心理学、洗脳関係の書籍を愛読していたという。女子生徒の誘拐や監禁について、彼はA氏にこう語ってもいたという。

    「誘拐したのは彼女が中学生の頃でしたけど、彼女を初めて知ったのは小学校3年生の頃です。声をかけるまでに、その子がどんな性格か、どんな行動をしているか、家族関係に至るまで全て調べたそうです」

     A氏に対し、家の鍵はかけてなかったこと、女子生徒が複数回、一人で外出したが戻って来たことなどを語った寺内受刑者は、民事的な責任についても“問われることはない”と「計算」していた。

    「彼女が私と接点取りたいわけはないんです。民事になれば、裁判をまたやらないといけない。私が出所する頃、彼女は25歳くらい。もし結婚してたら裁判やりたくないですよね。ましてや過去を消したいでしょうから、でしたら僕と裁判することないじゃないですか」

     それらを聞いた後、A氏は問い詰めた。

    「彼女に対して、悪いことしたって思ってる?」

     すると寺内受刑者はどこか遠くをみながら、こう言ったという。

    「思ってます。2年間、僕の元にいたことで、ちゃんとした教育を彼女に受けさせることができなかった。そこが彼女にとっていちばんのマイナス。そこは私が、彼女に申し訳ないことをしたと思うとこですね」

     もっとも、見知らぬ女子生徒に、一生消すことのできない恐怖を刻みつけたことについては思い至っていないようだった。その感覚にA氏は驚いたという。

    「宗教関係の本に夢中で、マインドコントロールにも関心があった。それを実践してみたかったみたいです。ある意味、あの犯罪が、彼にとっては実験だったのかなって。捕まることはもちろんわかっていたようですし。『いつか崩壊することは最初からわかってます。それが代償ですから』なんて言っていましたから。

     彼がやりたかったのは恋愛じゃない。洗脳とか自分が学んだことを実践したかっただけ。車の免許をとったから車を運転したいのと一緒です。そういう感覚で人を見てるんだと思います」

     こう言うA氏は、出所後にさらに彼がまた別の人を“洗脳”しようとするのではないかと危惧する。

    「頭の良さはピカイチですから。そういったところに、興味を持つ女の子は絶対いますからね。彼は刑期を終えても40歳前ですからね。怖いです」

    高橋ユキ(たかはし・ゆき)
    傍聴ライター。福岡県出身。2006年『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』でデビュー。裁判傍聴を中心に事件記事を執筆。著書に『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』『木嶋佳苗劇場』(共著)『つけびの村  噂が5人を殺したのか?』など。

    デイリー新潮取材班編集

    2021年6月7日 掲載

    https://news.yahoo.co.jp/articles/eaa7fa136b8b67a098068105c6b401a912f800e9?page=1

  • No.21 リブロース芯

    21/07/05 22:55:46

    >>1絶句したわ、怖すぎるこいつ

コメント

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