• No.17 島津豊久

    21/04/25 08:49:00

    症状・痛み

    大動脈解離の症状の一番の特徴は、突然、胸あるいは背中に杭が刺さるような激痛が走ることです。解離が進むにつれ、痛みが胸から腹、脚など、体のいろいろなところに移動する場合があります。

    このほか、解離した場所や偽腔が血流をさえぎった場所によって、さまざまな症状が現われます。

    【大動脈基部(心臓から出てすぐのところ)で解離が起こる】
    基部の拡張につれ大動脈弁も拡張して、血液が逆流する大動脈弁閉鎖不全症となり、呼吸困難や急性心不全(心臓の機能低下)などが起こります。大動脈が破裂して心タンポナーデが起こると、血圧が低下し、ショックに陥ることがあります。

    【偽腔が冠動脈を塞ぐ】
    狭心症や心筋梗塞が起こり、胸の痛みや圧迫感が生じ、急性心不全を引き起こします。

    【偽腔が弓部から出る分枝血管を塞ぐ】
    脳への血流がさえぎられ、意識が消失したり、麻痺が起こったりします。また、上肢への血流がさえぎられ、上肢の血圧に左右差が出たり、上肢に冷感が出たりします。

    【偽腔が腹腔動脈や上・下腸管膜動脈を塞ぐ】
    腸管への血流がさえぎられ、腹痛や腰痛、下血などが起こります。また、肝機能障害が起こります。

    【偽腔が前脊髄動脈を塞ぐ】
    脊髄への血流がさえぎられ、両側の下肢に運動麻痺(対麻痺)などが出ます。

    【偽腔が腎動脈を塞ぐ】
    腎臓への血流がさえぎられ、腎梗塞や腎不全を起こします。

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