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保護から15年。好奇の目という「第2の虐待」
「人生は他人に決められるのではなく、自分の意志で決めていくもの」。昨年12月、福岡市・天神に講演するミナミの姿があった。
いま33歳。家族と別れて10年がたつ。自分一人だけ除籍し、名前を「咲来美波(さくらいみなみ)」に変えた。事情を抱えた子どもたちが生活する自立援助ホームで働いている。
振り返れば、保護されてからの15年間も「第2の虐待」だった。周囲から好奇の目で見られ、詮索されることも多かった。
今も「人とは1メートル以上空けて接する」。母が近づき、何をされるか分からない恐怖が残る。正座する癖が抜けず、丼で食事はできない。
変化もある。職場で子どもたちに手料理を振る舞うと幸せを感じるようになった。「少しずつだけど、前よりも自分を好きになってきた」
数年前に講演活動を始めたのは、虐待を受けた人が身を寄せる施設を造るため。「自分らしくいられる、そういう居場所があったらいいな」
支援機関の認知度
内閣府が13~29歳の男女に知っている若者の支援機関を尋ねた調査(2019年)では、「児童相談所・福祉事務所などの児童福祉機関」の45・1%が最も多く、「ハローワークなどの就労支援機関」42・9%、「児童館」37・4%と続いた。「知っている機関はない」は29・4%だった。悩みごとの解決手段は「インターネット検索」の58・5%が最多で、「家族や親戚に相談」34・5%、「友人や知人に相談」34・1%だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b47daa3f4c19c6ac463b14826cef0d6235e4d25c- 1
21/04/06 11:56:01