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- 長宗我部元親
- 21/03/03 01:08:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1cda60f57497345dfc9a6d3ff9d18c8e7f657ea
福岡県太宰府市で2019年、主婦の高畑(こうはた)瑠美さん(当時36歳)を暴行して死亡させたなどとして、傷害致死や死体遺棄罪などに問われた山本美幸(42)、岸颯(つばさ)(25)両被告の裁判員裁判の判決で、福岡地裁は2日、傷害致死罪などで山本被告に懲役22年(求刑・懲役23年)、岸被告に懲役15年(求刑・懲役16年)を言い渡した。一方、死体遺棄罪については両被告とも無罪とした。
【図解】事件を巡る被告らと被害者の関係
両被告はすべての事件で無罪を主張した。だが、岡崎忠之裁判長は「約1カ月にわたり日常的・継続的に激しい暴行を繰り返した」と批判。高畑さんに借金をさせて家族から引き離し、入浴させないなど劣悪な環境下で監禁したとし「人の尊厳を踏みにじられた末に命を奪われた」と述べた。
その上で、山本被告が事件の中心的役割を担い、岸被告は山本被告に金銭面で依存する中で、意をくんで暴行したと指摘。両被告の動機は「高畑さんを服従させ金を搾取する私利私欲目的だった」と指弾した。
一方、両被告は車で遺体を運んだとして死体遺棄罪に問われたが、判決は「高畑さんに物をかぶせるなど隠匿のための積極的行為はしていない」と遺棄には当たらないと判断した。
判決によると、両被告は共謀して19年9月下旬~10月20日ごろ、太宰府市の自宅などで、同居していた高畑さんの太ももをナイフや割り箸で刺したり、木刀で繰り返し殴打したりして死亡させるなどした。
両被告が問われた一部の恐喝・恐喝未遂罪は裁判員の負担軽減のため裁判官だけで先に審理され、1月の部分判決で有罪となった。今回の裁判員裁判の判決はこの部分判決も踏まえた量刑となる。岸被告は知人男性への恐喝罪で別に懲役6月(求刑・懲役1年)の判決が言い渡された。
事件を巡っては、高畑さんの家族が死亡前に佐賀県警鳥栖署に何度も相談したが、被害届は受理されなかった。家族は県公安委員会に第三者による再調査を求めているが、2月に着任した松下徹県警本部長は「直ちに(高畑さんに)危害が及ぶとは認められなかった」と述べ、再調査する意向がないことを改めて示した。【宗岡敬介】
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