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妊娠した交際相手の女性に国内未承認の医薬品を飲ませて中絶させようとしたとして、福岡県警西署は22日午前、不同意堕胎未遂の疑いで、福岡市西区の20代の作業員の男を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男は昨年9月、妊娠が判明した交際相手の女性の同意を得ずに、経口妊娠中絶薬を飲ませ、堕胎させようとした疑いが持たれている。男は、薬をインターネット上で購入し、別の薬と偽って女性に飲ませたとみられる。薬は複数回服用する必要があり、女性は1回目に服用した後で不審に思い、署に相談した。その後、流産したという。
経口妊娠中絶薬は、妊娠初期に服用して人工的に流産させる薬で、国内では未承認。米国などでは承認され、医師の管理下で使われている。大量の出血や感染症などを引き起こす恐れがあり、厚生労働省は、医師の処方がない場合は個人輸入を禁止している。
同省によると2018年、20代女性がインターネットで経口妊娠中絶薬を個人で輸入し、服用。大量の出血やけいれん、腹痛などの健康被害が起き、医療機関に入院する事案があったという。
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