パンデミック香港の闇 貧困層はカビの生える「棺桶」で暮らす

匿名

成田甲斐

21/02/10 14:50:21

香港政府は1月23日から24日にかけ、最貧困層が大勢暮らす佐敦(ジョーダン)地区で短期のロックダウンを行った。同地区から大勢の感染者が見つかったからだ。

限りなく狭い空間の中、ぎゅうぎゅう詰めになって生きるしかない彼らはどのような生活をしているのか。新型コロナウイルスによって香港社会の歪さが露呈する──。

【画像】貧困層はカビの生える「棺桶」で暮らす 1人あたりのスペースは2.5畳

シャーリー・レオン(60)は、香港で初めて実施されたロックダウンの渦中で目を覚ますと、成人した息子と一緒に暮らす小部屋を見まわした。シングルベッド1台とダンボール箱、プラスチック製の衣装ケースがなんとか収まっている。

彼女はカビで覆われた天井と壁の匂いを無視しようとした。そして家にあった生野菜を取り分ける。土曜日、封鎖が始まるときに政府から提供された缶詰とインスタント食品には、満足していない。

彼女は、自分が暮らしている集合住宅の性質について考えた。ここは部屋が密集し繋がり合っている。

「もしひとつの部屋で感染が起きたら、ディバイデッド・フラット(アパートの中をさらに細かく分割した小部屋)に広がらないなんてことが、あり得るのでしょうか」

そうレオンは電話取材で語った。

「どうすれば安全でいられるというのでしょう」

香港は長らく地球上で最も不平等な場所のひとつであった。ハイセンスな高級ショッピングモールに、トイレが台所を兼ねるような狭小住宅の密集地が隣接している。平時であれば、その不平等さはしばしばこの町のきらびやかな上辺に覆い隠される。
しかし新型コロナウイルスのパンデミックのなか、その代償は紛れもないものとなっている。

1月1日から先週末までの間(原記事掲載1月26日時点)に香港で確認された感染者1100名のうち、160名以上が佐敦地区で見つかったのだ。
これを受け、香港政府は16区画の住民1万人を対象にロックダウンを実施するという措置を講じた。防護服に身を包んだ3000名の作業員が、大規模検査を実施するために動員された。
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