- なんでも
- 立花宗茂
- 21/02/05 11:03:58
2018年春に分譲予定のAI搭載マンション(以下「AIマンション」)は米Brain of Things社との共同開発で、同社のAIスマートホームシステム「CASPAR(キャスパー)」を搭載
AIマンションでは、玄関や寝室、キッチン、トイレ、浴室など、室内の至るところにセンサーを100個以上設置。振動や動き、紫外線、温度、湿度、照度などを測定し、人がどこにいて、何をしているのかを認識
白いセンサーは6in1センサーで、湿度・温度・照度・紫外線・振動・音を取っている。例えば日が差している時間帯にテレビを見ようとするとき、人がカーテンを閉めるという行動を行えば、その行動を学び、紫外線や照度を察知してテレビを見るときに、キャスパーがカーテンを閉めてくれるようになる、といったように、キャスパーが情報を得るために設置している。
人や動物(ペット)の動きを感知するため、すべて部屋の中が見える場所にセンサーを設置している。ビジュアルセンサー(カメラ)や6in1センサーの他に、電気のスイッチやカーテンのスイッチにもセンサーが入っていて、人がどんな行動をしたときに電気をつけたのかなど、人が手動で何かした行動もデータとして蓄積される。
さらに、備え付けのマイク(スピーカーと同じところにある小さな黒い穴)で、生活音を集める。マイクはビジュアルセンサー(カメラ)でとらえた映像に加えて、音によってその行動の精度を高めるためにつけられている。例えば「人が掃除機をかけていること」を、人の動きに加え、掃除機の音で判断するのだ。
壁に内蔵したスピーカーを通せば音声操作もできる。「キャスパー、カーテンを閉めて」などと呼びかけて、してほしいことをお願いできるのだ。
ただ、このように住人が出した指示に従うだけではなく、AIであるキャスパーは自動的に学習していく。例えば、毎朝の起床後、カーテンを全開にはせず半開にしていると、人が起床したことを認識し、カーテンを半分だけ開ける。「この人はカーテンを半開する人なのだ」と学ぶわけだ。
住人はもちろん、家に出入りする友人や宅配事業者など、人の認識もできる。既存のセンサーは人が人であることまでしか認識できない一方、キャスパーは知人なのか知らない相手なのか、といったところまで判断できる。もっと正確に言うと、キャスパー自身が「この人は住人の知人だ」と認識し始めるのである。
AIが自動でカーテンの開閉や照明のオン/オフ、照明の変化、エアコンのオン/オフ、床暖房のオン/オフをしてくれるなど、住人にとって快適な暮らしができる。
キャスパーを開発するBrain of Things社が1年半溜めたデータによると、人が室内で起きている間にとるアクションは、約90ということだ。
具体的には、この90のアクションとは、電気をつけたり消したり、カーテンを開けたり閉めたり、エアコンの温度を上げたり下げたり、またはつけたり消したり、ドアをロックしたり解除したり、ペットモニタリングを見たりという行動を指す。
90のアクションのうち、73はキャスパー自身が担うもの、残りは住人が声やスイッチを通じて行ったもの、との割合となり、そこから8割がキャスパー(オートメーション)で生活できているという結果が導き出されている。AIが察して動いてくれる点で、住人が室内でほとんど動かなくなり、運動不足になるデメリットはあるかもしれない。
心筋梗塞や病気で倒れたり、マンションはあまり事例はないけど盗難や事件には巻き込まれないよね。
AI搭載のマンションに忍び込もうなんて考えないだろう。
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