北条氏綱
2/1(月) 18:46配信週刊SPA!
1月30日(土)に放送された『伝説のコンサート“山口百恵 1980.10.5 日本武道館”』(NHK総合、午後3:35-5:58)が、大変な反響を呼んでいます。ツイッターのトレンドランキングでは「山口百恵」が世界1位となり、当時21歳とは思えぬ大人びた雰囲気や風格に驚く声が相次ぎました。
世帯平均視聴率は8.6%、テレビをつけていた世帯の21.9%が視聴(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と高い数字をマークしたのでした。
とはいえ、残念ながら40代以下はリアルタイムで全盛期を経験していない世代。今回映像で見て、新鮮には感じても、どこがすごかったのかピンとこない人もいるのでは?
そこで、“歌手、山口百恵”にクローズアップして、今の時代にも通じる魅力について考えたいと思います。
若い世代からも絶賛の声が
1972年にオーディション番組『スター誕生!』で準優勝したのをきっかけに、芸能界デビューを果たした山口百恵。翌73年に出演した映画『としごろ』と同名曲で歌手活動もスタートさせました。
その後、74年の「ひと夏の経験」が44.6万枚の大ヒットを記録。以後「横須賀ストーリー」(76年 66万枚)、「イミテイション・ゴールド」(77年 48.4万枚)、「秋桜」(77年 46万枚)、「プレイバックPart2」(78年 50.8万枚)と、ヒットを連発し、地位を確立しました。なかでも、代表曲の「いい日旅立ち」(78年 53.6万枚)は、音楽の教科書に載るほど。まさに昭和を代表する歌手でした。
さて、今回の放送では、改めて彼女の歌唱力を絶賛する声が多く聞かれました。生バンド演奏の生歌で、あそこまで安定しているのは凄い、と。確かに、昨今のエンタメ事情からすると、にわかには信じがたいクオリティかもしれませんね。
山口百恵の歌は“うまい”というより、“よい”
しかし、同時に山口百恵にはそうした褒め言葉を、簡単には使わせてもらえない雰囲気があります。最近、“プロの声楽家が選ぶ本当に歌のうまい歌手”みたいな記事をよく見かけますよね? もちろん、プロである以上、下手より上手いほうがいいに決まっているのですが、山口百恵の“うまい”は、それとはちょっと違う。もっとスケールの大きな話なのではないでしょうか。
言うなれば、山口百恵のうたう歌は“よい”。この単純極まりない実感を与えられるからスターなのですね。彼女が歌うと、曲、演奏、衣装、メイクも含めた表現の全てがよくなる。単にボーカリストとして秀逸なのではなく、周囲によい影響を及ぼしていく。歌がひとつのパーツに過ぎないからこそ、音楽とともに輝く。
そうした位の高さが、41年経ったいまも、鮮烈な印象を残すひとつの要因なのだと思います。
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No.5 鈴木重秀
21/02/03 03:35:23
近年よくやってる昔の歌特集みたいなので見るとあの時代の人ってやっぱり歌がうまいと思う
山口百恵はこの人にしか歌えないような声と哀愁があるのがいつの時代も響きそう
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No.4 あんみつ
21/02/03 03:28:46
番組見たかった
再放送されないかなー
返信
No.3 佐竹義重
21/02/03 03:25:49
今、彼女の動画見て来たけど、独特の世界観があるね。
なんとも言えない色香があって物憂げな表情に引き込まれる。
特に目
今の子ってやたら目を盛るけど、それはただ可愛いってだけ
百恵さんのうっすらと開いた目に宿る強い意志や翳りが何とも言えないわ。
凄く魅力的。
でも年いったら普通のオバチャンになっちゃった.
残念
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No.2 長宗我部元親
21/02/01 21:17:27
視聴率って言っても年配の人が見たんじゃないの?
若い子で好きって人に会った事ないんだけど。
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No.1 主 北条氏綱
21/02/01 20:19:24
デコるのでなく、削ぎ落としていく
そして、ある種の品格を支えているのが、抑制された静かな表現なのでしょう。足し算や掛け算でどんどんデコって注目を集めるのではなく、引き算と割り算で削ぎ落としていく。大切なことを話すときは小さい声の方が伝わるといった真理に通じる話かもしれません。今回のライブでも、「夢先案内人」の艶っぽくもさわやかなニュアンスに、ハッとさせられました。
アスリートのように力技で歌い上げる歌手ならば見逃してしまうであろう、行間ににじむ反語的な色彩をすくい取っていく。これも、“上手い”のではなく“よい”と言うほかない点でしょう。
楽曲の幅の広さも圧巻
そして、2時間半におよぶ長丁場でも飽きずに見られたのは、バラエティに富んだ楽曲によるところも大きいでしょう。歌謡曲というフォーマットに、洋邦様々なジャンルからの影響が落とし込まれたセットリストは圧巻でした。
「いい日旅立ち」(作詞・作曲 谷村新司)や「秋桜」(作詞・作曲 さだまさし)のように、日本人の琴線に触れる王道ソングから、阿木耀子・宇崎竜童コンビによる実験的でありながらキャッチーな曲の数々。この振れ幅の大きさが、そのまま歌手、山口百恵の器の大きさを表している。
ちょっと間違えばとっ散らかりそうなのに、一本筋の通ったステージングにしてしまう説得力は、他に類を見ません。
引退から41年経ったいまも、鮮烈な印象を残す山口百恵。まさに、カリスマという言葉がぴったりの、偉大なアイドルだったのだと痛感します。
<文/音楽批評・石黒隆之>
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