中国の抗菌クリームで乳児の顔が肥大 批判殺到

中国で「赤ちゃんの湿疹に効果がある」とされるクリームを使った乳児に顔が大きくなるなどの症状が出ていると両親が訴え、当局が調査に乗り出しました。

　中国メディアなどによりますと、去年生まれた女の子の赤ちゃんは、生後５か月ごろから身長が伸びない一方で、急に顔が大きくなり体重も増えたということです。

両親が赤ちゃんに使っていた「湿疹に効く」とされるクリームを調査会社に依頼して調べたところ、違法な量のステロイド成分が検出されたということで、両親はこの“クリーム”に問題があると主張しています。

　一方、クリームを製造・販売していた会社の社長は・・・。

　「検証報告など見ると、品質上は問題ない。その赤ちゃん自身に肥満の原因がある。商品は専門機関で検査していて、結果はもう少し時間がかかる」
（“湿疹クリーム”製造・販売会社社長）

　中国はかつて、化学物質が混入した国産粉ミルクが販売され、６人が死亡したことから、乳幼児用の商品の安全性に非常に敏感になっています。今回の“クリーム”による被害の訴えはまだ１件しか報じられていませんが、国営メディアまでも「大きな頭の赤ちゃん」事件として相次いで報じている背景には、そうした社会事情があるとみられます。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4171285.html