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真田信幸
5万円給付公約の林新市長 市民から疑問の声も「良い方法考える」 早期決着の考え示す
2020.12.06
兵庫県丹波市長選挙で当選し、7日に初登庁する林時彦氏(66)にこのほど、改めて選挙戦でサプライズ公約に掲げた「新型コロナウイルス対策として全市民に5万円給付」について現時点の考えを聞いた。(略)
―5万円給付は当選するためのバラマキでは、との批判がある。
バラマキでなく、市民に寄り添う施策だ。(略)
―税収が年間80億円の市で32億円も配るなんてあり得ない、という批判がある。財政的に大丈夫なのか。
市の歳入は約400億円(2018年度普通会計)。家計に例えると、積み立て貯金(新庁舎建設のための基金)を崩し、国からのコロナ対策のお金(コロナ基金)も使い、足らずを年収(歳入)の一部から使おうというのが選挙時のプラン。市は、節約して事業執行するので、予算と決算に差が生じ、毎年数億円が浮く。これらを使えば、市の財政が立ち行かなくなるほどの影響はない。前々の市政で8億2300万円だった庁舎建設基金が、前市政の4年間で23億円に増えた。庁舎を建てるために積立額を増やしたからだ。積み立て額を増やしていなければ、市民サービスに使えていたお金だ。これらを市民に還元する考え方も、成り立つのではないか。
―市民の中には、「5万円を配るべきだ」「配らないなら公約違反だ」「庁舎基金を取り崩すのはやめた方がいい」「配らなくて良い」と、様々な意見がある。「議会で否決されるだろう」という市民もいる。
私は、新庁舎建設凍結を訴えて当選したのだから、庁舎基金を全部崩してもいいんだろうと思っていた。当選後、「新庁舎は不要だけれど、5万円を配るのには反対」という疑問の声を、考えを改めなければいけないのかなと思うくらいたくさん聞く。年明けの1月に、議会に関連議案を提案したい思いで調整に努めている。私が当初考えていたのとは別の財源、方法で実現する策もあるかもしれない。議会で可決されないことには市民に寄り添えないので、そのあたりを市の財政部としっかり調整し、「この線」というものを議員に示す。場合によっては5万円からいくらかの減額、現金ではなく商品券の給付と、選挙時とは幾分内容が異なるものを提案することになるかもしれない。仮にそうなったときは、市民にしっかり説明する。問題が長期化し、ワイドショー的に取り沙汰されることは好ましいことではない。市民生活に関わる大切な課題がたくさんある。そちらに集中できるよう、早く決着をつけたいというのが、偽らざる心境だ。
写真:「5万円給付」公約について現時点の思いを語る林時彦次期市長=2020年12月3日午後5時31分、兵庫県丹波市氷上町成松で
丹波新聞
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No.4 関連トピック
20/12/08 13:59:16
「全市民1人に5万円給付」の公約で当選した岡崎市長、公約の実現性は【愛知県】
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No.13
No.14 続報
21/01/07 11:55:03
選挙公約「5万円給付」を2万円商品券に変更へ【兵庫県・丹波市】
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