- ニュース全般
- 榊原康政
- 20/10/16 16:04:25
《独自》環境省が尖閣諸島の生態調査に着手へ
2020.10.14 23:25
環境省が尖閣諸島(沖縄県石垣市)に生息する動植物の生態調査を年内にも実施する方針を固めたことが14日、分かった。絶滅危惧種のアホウドリの繁殖調査のほか、平成27年に作成した植生図の更新にも着手する。尖閣周辺の領海内には中国公船が頻繁に侵入しており、調査の実施などを日本の実効支配の根拠とする狙いがある。
アホウドリの調査には、人工衛星が撮影した高解像度画像を初めて活用する。環境省は衛星画像の解析技術の進歩に伴い、生息状況などの確認が可能だと判断した。政府は尖閣諸島の安定的な管理を目的に原則として上陸を認めない方針を決めており、実地調査は見送る。
環境省によると、尖閣諸島では魚釣島に生息するセンカクモグラなど11種の固有種を確認。一方で、国の天然記念物のアホウドリやセンカクツツジなど23種の動植物が環境省の絶滅危惧種に指定されている。昭和50年代に食用として持ち込まれて繁殖し、島の生態系を脅かしているとされるヤギの生態についても調査での確認が見込まれる。
地域の植物群落の分布を示す植生図の更新時期は通常10~20年だが、早期の調査を求める自民党内の意見を尊重した。
自民党の国防議員連盟は今月2日、尖閣諸島に生息する希少動植物の保全のため実地調査を小泉進次郎環境相に求めていた。同議連会長の衛藤征士郎元衆院副議長は産経新聞の取材に「関係調査を行い、日本固有の領土であるという事実を着実に積み上げてもらいたい」と語った。
https://www.sankei.com/politics/news/201014/plt2010140032-n1.html
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「国としてやるべきこと」 小泉環境相、尖閣諸島調査検討で
2020.10.16 12:07
環境省が年内にも尖閣諸島(沖縄県石垣市)の自然環境調査を検討していることに関し、小泉進次郎環境相は16日、閣議後記者会見で「尖閣諸島に対するさまざまな状況を考えたときに日本として何もやらずにいるわけにはいかない。日本固有の領土として、最新の状況を把握するためにできることがないか知恵を絞った。国家としてやるべきことをやる」と述べた。
環境省によると、調査では、絶滅危惧種アホウドリの生息状況を人工衛星が撮影した写真で確認するとしている。小泉環境相は「動植物がどのような状況にあるのか把握することは生物多様性の観点からも大事だ」と指摘した。
尖閣諸島周辺では、中国船による航行が常態化しており、海上保安庁が警戒に当たっている。自然調査は、加藤勝信官房長官が15日の記者会見で実施方針を明らかにした。
【写真】閣議に臨む小泉進次郎環境相=16日午前、首相官邸(春名中撮影)
産経新聞
https://www.sankei.com/life/news/201016/lif2010160018-n1.html
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