- なんでも
- 馬場信春
- 20/10/15 14:27:42
今月11日午後2時頃、京都市下京区下之町にある市営住宅の一室でアルバイトの山村留美乃さん(24)の遺体が見つかった。
「心臓付近を刺されたことが致命傷となり短期間のあいだに死亡したとみられます。しかしそのほかにも10カ所以上の刺し傷が首や上半身に見られ、なかには背中にも傷がありました。山村さんが室内で、凶器を持った犯人から逃げ回っていた際についた傷でしょう。手には抵抗したときにできる防御創もあった。密室では壮絶なやりとりが行われていたのでしょう。犯人が相当強い殺意をもって山村さんを襲ったことがわかります」(捜査関係者)
しかし警察には生前の山村さんからストーカーなどの被害を相談された記録はない。山村さんはなぜ殺されなければならなかったのか。
〈いわく付きの崇仁地区〉
長らく京都で差別され、蔑まれ、アンタッチャブルな扱いをされてきた、在日コリアンの街、「0番地」崇仁地区。
自宅で刺殺された24歳女性は、京都駅から約7分崇仁地区にある家賃1~4万円の新築市営住宅で、3LDKの部屋に一人暮らしをしていた。
京都民からは、「あそこには近寄っちゃ行けません」と教えられてきた場所として有名。
昔は市街地でありながら、電気も水道も通ってなかった。
京都では、結婚する前に興信所を使って相手の出自を調べることが多いが、相手がこの地区出身だと分かると親族一同猛反対される。
この地区には住民が自分達で作った銀行である柳原銀行があったのだが、これはこの地区の住民が普通の銀行を使うことが許されていなかったからである。
昔、処刑の執行人などを担った非人と呼ばれていた人たちを住まわせるために開発されたのがこの街の始まり。
明治期以降、植民地支配のもとで自発的・非自発的に朝鮮半島から渡日した人々が周辺に居住することになった。
なお元々住んでいた被差別民と在日コリアンは仲が悪く度々争いがある模様。
しかし近年は京都市立芸術大学が移転してくる予定もあって、地区の再開発がなされ、街の雰囲気も随分変わってきている....矢先にこの事件である。
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