- ニュース全般
- 伊達成実
- 20/09/24 23:17:49
時事通信社 2020年9月24日 20:57
カトリック仙台司教区(仙台市)の司祭から約40年前に性的虐待を受けたとして、仙台市の女性が24日、司祭と同司教区などを相手取り、5100万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。原告側弁護士によると、カトリック教会での性被害を訴える訴訟は国内で初めてという。
提訴したのは、仙台市の看護師鈴木ハルミさん(67)。家庭や仕事に関して相談していた県内の教会で1977年、司祭から性的虐待を受けたという。
2016年にカトリック中央協議会に被害を申告した際、仙台司教区の司教(当時)から「あなたは合意の上でやった」などと言われ、二次被害を受けたとも主張している。
鈴木さんは提訴後に記者会見し、「自分が教会を汚した」と考え、トラウマに苦しんできたと説明。「声を上げられずに苦しんでいる被害者はたくさんいると思う。そうした被害者にメッセージを届けたいという意味で提訴に至った」と話した。
原告側弁護士によると、司祭は性的虐待の事実を否定しているという。
- 0 いいね