急上昇
清水宗治
東京・日本橋で開催している金魚の展覧会「アートアクアリウム美術館」をめぐり、来場者や金魚の愛好家から、生体管理への疑問の声が相次いでいる。
来場者から金魚の状態を心配する声がSNS上で複数投稿されたためだ。体表が白い斑点でおおわれ病気の疑いがあったり、水面に浮かんだまま動かなかったりする生体の写真・動画も拡散し、管理体制を問題視する声が続出している。
アートアクアリウム美術館を主催する「Amuseum Parks」(東京都港区)の広報担当者は7日、取材に対し、「オープンして間もない時は、集まった魚の中にどうしても弱っている又は病気を持った金魚が含まれてしまいます。しかし私どもは、それらを大事に扱って元気になって貰う努力を重ねております」と話し、「今はまるで違う状況になっております」と強調する。
「水性生物全般に言えることですが、それまで住んでいた水と変わる時が一番体力に負担が掛かる時でもあります。なので、病気の魚が見受けられたら、病気の魚を取り出すのではなくその水槽に留めたまま治療をすることが適切な場合が多いです。
また、アクアリウムにおいての病気の考え方は、伝染する病気が多いため、魚を個体として治療するのではなく、病気の魚が多発したアクアリウムシステムそのものから病原菌を無害化させる処置を施しております」
また、魚を入れた直後の不安定な状況は想定しておりますので、不安を与えてしまうような、お見苦しい状況をお見せすることの無い開業プロセスを予定しておりました。しかし、このコロナ禍において当初のオープン予定から2ヶ月も工事が遅れ、開業間近に魚を水槽に投入しなければならない、予期せぬ現実がございました。平時であったならばこの様なことが無かったはずですので、残念でございません」(広報担当者)
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