- なんでも
- 足利義輝
- 20/09/07 18:32:02
避難所は、長蛇の列
「最大級の警戒」の中、台風10号は非常に強い勢力を維持し鹿児島県内全域を暴風域に巻き込んだ。100万人以上に避難指示・勧告が出された。停電が相次ぎ、交通機関はまひ。「新型コロナウイルスより台風が怖い」。お年寄りを中心に住民らは続々と避難所に向かった。たたきつける雨と強風が吹き荒れる中、不安な一夜を過ごし、「早く過ぎ去って」と願った。
鹿児島アリーナに6日身を寄せた近くの前田エミさん(90)は民生委員に付き添ってもらった。1993年の8・6水害を経験。当時は首まで水に漬かり、家財道具がだめになった。「災害は怖い。今住む家は斜面の下にあり、土砂崩れが心配」。同市喜入町の喜入公民館に駆け込んだ北中伸子さん(85)は「避難所が過密でも、今は新型コロナより台風が怖い」と話した。
阿久根市の避難所「働く女性の家」にも普段より多い住民が避難した。立山友子さん(78)は「動きが取れなくなる前に早めに来た」。さつま町の薩摩中央高校体育館に避難した有川光国さん(50)は、2006年の北薩豪雨で自宅周辺が浸水。「今回は何事もなく早く過ぎ去ってほしい」と願った。日置市では3カ所の避難所が午前中で満員となり、追加開設した。
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