新型コロナの飛沫がどのように広がるか検証 綿の布マスクでは7割・不織布マスクで8割の拡散防止効果

匿名

本多正信

20/08/24 22:12:32

 スーパーコンピュータ「富岳」を使い、新型コロナウイルスの飛沫がどのように広がるのかを検証したシミュレーションで、マスクをつけることで7割から8割の飛沫を抑えられることがわかった。

 綿で作られた「布マスク」をつけて咳をした際の飛沫が飛び散る様子。青色の粒子がマスクを通り抜けた飛沫で、黄色がマスクの隙間から漏れた飛沫を示している。

 「布マスク」の場合、マスクを通り抜ける粒子が多いことがわかる。一方、薬局などで売られている「不織布のマスク」は通り抜ける粒子は少ないものの、隙間からの漏れが多くなっている。

 理化学研究所などの研究チームが、スーパーコンピューター「富岳」を解析した結果、綿の布マスクでは7割ほど、不織布マスクでは8割ほど飛沫の拡散を防ぐ効果があるという。

 一方、フェイスシールドは大きな飛沫の広がりを防ぐことはできるものの、空気中を漂う細かい粒子を防ぐ効果は限定的だという。

理化学研究所の坪倉誠チームリーダーは「差はあるが、7~8割の飛沫は抑えられる。フィルターの性能が悪くなると呼吸もしやすくなりますので、夏は少々性能を犠牲にしても息のしやすい素材のマスクをつけるなど、皆さんの考えで決めていけばいいのかなと思う」と話している。

 また、コンサートホールなどの客席で連続して強い咳をした場合の飛沫の広がり方についても解析を行った。マスクをしなかった場合、前列の人たちまで飛沫が広がっていることがわかる。

 しかし、マスクをした場合、小さな飛沫はまわりに漂うものの、拡散が抑えられている。研究チームは、エアコンなどで換気を促したうえで、座席を間引くなどの対策が有効だとしている。

https://www.ytv.co.jp/press/kansai/70335.html

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