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- 20/06/16 18:27:52
6/16(火) 15:55
週刊SPA!
【14:00】ホテルにチェックイン。「ここのエリアのホテルでは値段のわりに部屋が広いんです」
コロナ禍によって自粛を余儀なくされた日本国民。だが、その裏で抑圧されたストレスを発散するかのごとく“濃厚接触”に励む不倫カップルも存在する。本企画では緊急事態宣言後も、家族の目を盗み逢瀬を重ねた数組の男女に密着取材。さまざまなリスクを背負いながらも不倫をやめられない彼らの心情とは? 3密などものともせず秘かに蠢く密会の現場を覗き見た!
コロナ禍でも自粛不可。不倫男女の24時間に密着
▼榎本明久さん(仮名)42歳/運送業/不倫歴2年
コロナ禍でも不倫を続ける不倫カップルたちは、どのような逢瀬を重ねているのだろうか。
記者は、約2年の不倫を続けているという運送業で働く榎本さんに連絡を取り、緊急事態宣言中の5月下旬に不倫デートの一日密着取材をさせてもらった。
朝11時半、JR千葉駅で合流。
「コロナ前は電車で2時間かけて行ってたけど、今は感染も怖いから車移動。高速も空いているし、電車の半分の時間で着くんですよ」
そう言って車を走らせた榎本さんと神奈川県の待ち合わせ場所まで向かった。不倫相手の麻里さん(31歳)とは、SNSの趣味コミュニティを通じて知り合った。そのときには既婚者同士だったが、そのことも互いに隠すことはなかったという。
「最初から不倫は求めてなかったけど徐々に惹かれて、食事に誘ったのがきっかけ。あとで揉めたくもないから、正直に話しました」
彼女はコンビニのパートで、榎本さんは運送業。仕事柄、コロナで多忙になり月2ペースの逢瀬が月1回に。ただし、「最近は前よりも頻繁に電話で話すようになった」と変化もあったとか。
13時頃、東急東横線の某駅に到着。ワンピースを着た小柄な麻里さんが車に駆け寄ってくる。彼女を拾うと、そのまま近くのコンビニへ立ち寄り、食料と飲み物を大量に買い込んだ。
「以前は外で昼食を食べたり、散歩に出掛けたりもしたけど、コロナ中はホテル直行が多いかな。お互いに家庭ではレスという共通点もあって、人の温もりを求める気持ちは強くなりましたね」
ラブホテルは14時から20時までフリータイムで滞在して、4980円(税込み)。Hをしたり、映画を見ながら食事をしたり、お互いに裸のまま二人だけの時間をゆっくり過ごす。唯一の暗黙のルールは、「お互いのプライベートに介入しすぎないこと」だ。
「LINEではお互いの家庭や、仕事の悩みも話すことはあります。でも会ったら、二人だけの世界に没頭してますね。うちは子供が3人いるから、妻は僕の話まで聞いてる余裕がない。コロナ禍で苛立っている人も多いですが、うちの妻もその一人。僕にとって不倫という癒やしの時間があるから、コロナ禍でも前向きになれていると思います」
二人がホテルを出てきたのは、20時すぎ。榎本さんは、彼女を自宅近くの駅まで送り届けて、自転車に乗って帰る姿をしばらく見守っていた。
コロナの影響で夫婦間に溝ができ、離婚に至るケースもあるが、「家族が第一ですし、お互いに家庭を壊すつもりはない」という。
「コロナが収束したら状況も変わるし、バランスが崩れたら終わるぐらいの関係。もし家にこもる生活になっていたら、不倫にのめり込んでいたかもしれない。僕らはコロナで仕事が忙しくなって、目的が一緒だから、まだダラダラ会い続けているだけなんですよ」
時間は21時半すぎ。彼は家族の待つ家へと帰っていった。コロナ禍が収束しない限り、このただれた関係は続くのだろうか。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!6月16日発売号の特集「[コロナ不倫]密着ルポ」より
日刊SPA
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