シリウス・ブラック

13人を殺し、ヴォルデモート卿のためハリー・ポッターの両親を裏切ったことで知られているシリウス・ブラックは、収容されていたアズカバン監獄を脱獄。この魔法使いを見かけた者は厳重な注意を払い、直ちに魔法省に知らせるようにと忠告されている。ブラックはホグワーツ魔法魔術学校にハリーを探しにやって来ると言われ、ハリーには重大な危険が迫っていると考えられている。

ゲイリー・オールドマン（シリウス・ブラック）は１９７９年、ロンドンの演劇界にてプロデビューを飾り、８５年～８９年にかけてロイヤル・コート・シアターに出演。「The Pope's Wedding」での好演が認められて、タイムアウト誌の新人賞を受賞。また、アンソニー・ホプキンスと並んでロンドン演劇批評家協会の男優賞を射止めた。

映画界に進出して実力派としての地位を確立。代表作にリドリー・スコット監督『ハンニバル』、オリバー・ストーン監督『ＪＦＫ』（９１）、トニー・スコット監督『トゥルー・ロマンス』（９３）、リュック・ベッソン監督『レオン』、フランシス・フォード・コッポラ監督『ドラキュラ』（９２）、ベートーヴェン役に挑んだ『不滅の恋・ベートーヴェン』などがある。

９７年～９８年にかけては『フィフス・エレメント』『エアフォース・ワン』『ロスト・イン・スペース』といった大作・ヒット作に相次いで出演し、前作の『ドラキュラ』を含めた４作品をオープニング成績のトップにのしあげた。

また、９５年にはマネージャー／製作パートナーのダグラス・アーバンスキーと“ＳＥ８グループ”を設立し、初監督作で『ニル・バイ・マウス』（９７／兼脚本）を放つ。この作品は第５０回カンヌ映画祭のオープニングを飾り、主演女優のキャシー・バークに女優賞をもたらした。オールドマン自身も、９７年度エディンバラ映画祭にてチャンネル４監督賞を受賞。

さらに、９８年の英アカデミー賞では作品、脚本で受賞し、主演男優、主演女優で候補に上がった。

テレビでは、人気コメディ「フレンズ」（００）にゲスト出演し、アル中の俳優を演じてエミー賞候補となった。このほか、マイク・リー監督「Meantime」、故アラン・クラーク出演「The Firm」等に顔を見せている。