熊本地震 住宅の9割以上が損壊 約6割が全壊

匿名

寛徳

20/05/12 17:05:23

熊本地震で震度7を2度観測し、住宅の9割以上が損壊した。記録集を製作したのは、地震の本震を引き起こした活断層「布田川断層帯」の真上に位置し、農地に活断層が露出した堂園地区のまちづくり協議会のメンバー。協議会によると、同地区では1人が亡くなり、住宅の約6割が全壊し、多くの住民らが避難生活を送った。

 同県では明治時代にもマグニチュード6級の地震が起きたが、住民から「口伝えに聞いていたが、記録に触れたことはない。経験を子や孫に語り継ぐ必要がある」との声が上がり、記録集を企画した。地元の公民館も被災したため、仮設住宅の集会場や他地区の公民館などに集まり、約1年半かけて今春完成させた。

 A4判90ページで、住民約60人の証言を集めた。「一瞬にして全てのものが破壊された」「揺れは収まる気配もなく、震えながら車の中で耐えた」など、被災直後の状況や余震の恐怖をつづっている。地震直後に全壊した家屋や露出した活断層などの写真を掲載。裏表紙には、地元で咲くハスの花と、断層などをあしらった地区のシンボルマークを添えた。

 製作に携わった女性(67)は、懐中電灯などを入れた袋を押し入れに置いていたため、地震の際に持ち出せなかった。この教訓を踏まえ、袋を玄関近くに置くことや、停電時にガスコンロと圧力鍋でご飯を炊いたことなどを紹介した。女性は「経験や感じたことは一人一人違う。できる限り後世に伝えていきたい」と語る。

 記録集は90部製作。地区の住民に配布、地元の小学校に寄贈するほか、町図書館で閲覧できる。協議会の田上勝志会長(54)は「大地震が起きたら、どんな被害に見舞われるか、災害にどう備えればいいかを考える際の一助になればうれしい」と話している。

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