文応
欧米各国で、全身の血管に炎症が起こる「川崎病」に似た症状の子どもが相次いで報告され、中には新型コロナウイルスへの感染が確認されるケースがあるなど関連が指摘されています。日本の専門家で作る学会が国内の状況を調べたところ、これまでに同様のケースは確認されず、今後さらに注視するとしています。
欧米各国では、新型コロナウイルスの感染が拡大したあと、川崎病に似た症状の子どもが相次いで報告され、中には感染が確認されたケースもあり、各国の専門家が関連について調査を行っています。
これを受けて、日本川崎病学会は大学病院などで川崎病の診療を担当している医師らに対しアンケート調査を行い、32の医療機関の34人から回答を得ました。
その結果、国内で感染が多く報告されるようになった、ことし2月から4月の間に例年より川崎病の患者が増えたとする回答はなく、19人は減ったと答えました。
また、アンケートの対象の医療機関で、新型コロナウイルスに感染したか感染の疑いがある子どもは27人いましたが、川崎病が疑われるケースはなかったとしています。
さらに、川崎病の患者に感染が確認されたケースもなかったということです。
学会の高橋啓会長は、「現段階で国内では、川崎病と新型コロナウイルスとの関連を示すケースは確認されていないが、今後も学会として注視していきたい」と話しています。
https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200509/amp/k10012422971000.html
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