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- 匿名
- 20/05/04 17:42:18
来春向けのランドセル商戦“ラン活”が、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で様変わりしている。茨城県内では例年なら、大型連休中に祖父母らと一緒に数店を見比べて購入する家族が多く見られるが、今年はネット注文が増加傾向で、来店客は即決する人も多く見られる。店側もホームページやSNSを活用するなど、これまでと違う取り組みに力を入れている。
水戸市笠原町の「バンビ鞄工房水戸店」で、ランドセルを選んでいた石崎貴幸さん(36)と妻の沙矢香さん(37)は「これ以上感染拡大しないうちに決めたい」と、来春小学校に入学する長女、心桜(こはる)ちゃん(5)を連れて来店。「(コロナがなければ本当は)じっくり選びたかった」と話した。
バンビ鞄工房では「新型コロナの感染拡大で店に行くのが心配」などの声を受け、同社のホームページ上で混雑予想を毎日更新している。また、自宅でも選びやすいようにと、SNSなどで機能性や特徴を動画で紹介している。同社の海野和典営業部長は「今年は外出自粛で電話やネットでの注文が増加している。6年間使う必需品なので、ゴールデンウイーク中にこだわらず、納得して選んでほしい」と話す。
イオンつくば店(つくば市稲岡)には「ネットで注文できますか」といった問い合わせが多く寄せられているという。同店キッズリパブリック茨城事業部の石川康平エリアマネジャーは「手に取って選びたい人は多いと思うが、今年は外出自粛の影響でネット注文が増加している。商品はあるので慌てずに」と、ネットでもじっくり選んでほしいと呼び掛ける。
また、ランドセルや革製品の専門店「土屋鞄製造所」(東京都足立区)は、4、5月に本県などで予定していた出張店舗を延期した。自宅で楽しく選んでもらおうと、インスタグラムによる動画配信や公式LINE(ライン)アカウントでのチャット相談で対応している。
同社広報担当者の高橋夏生さんは「ランドセル選びは家族の思い出づくり。(新型コロナの影響はあるが)自宅でも楽しく選んでほしい」と話した。
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